5日目
「マジックアイテムみたいなのが欲しいんだけど」
女神に相談してみた。
「なんです、それ」
「持ってるだけで誰でも魔法が使えて、遠くから相手を攻撃できるやつ」
「ノロマでグズの無能が、何の苦労もなく、自分だけ安全圏から一方的に敵を
「そうだよ。悪いかよ。こっちは命がけなんだ」
女神の案内で魔法屋にやって来た。町で一番高級な店らしい。
振るえば火球が飛び出す「火の剣」が最高級品だった。値段は一億五千万ルピー。
「これを買う。金は明日までに用意するから、それまでキープしといてくれ」
「なに言ってんです。買えるわけないじゃないですか」
「借金するんだよ。闇金でも高利貸でもいい。どうせ25日後には俺はこの世界からいなくなるんだから、返済の心配はいらない」
「ドクズ」
「だから、こっちは命がけなんだよ」
手段を選んでる場合ではないのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます