第3話 命

その日から、彼氏の態度が急変した。


浮気癖に拍車がかかり、話を全く聞いてくれなくなった。


喧嘩も増え、あばらの骨を折られるまでに至った。


極度のストレスと、会社の解雇が重なり、


精神を病んだ。結果、ODに走った。


鎮痛剤の大量摂取。緊急搬送された。


その時、彼氏は私を完全放置。隣でゲーム三昧。


救急車の同乗には20分近く渋った。


救急隊員の人に、彼氏なんじゃないの?と聞かれる始末。


結果として乗ってはくれたが、CTを撮る際に着替えた服をすべて持って帰られた。


1日で回復はしたものの、手持ちがなく退院ができない状態。


その時点で彼は音信不通。彼氏の父親も音信不通。


連絡を取れる大人がいなかった。


何も連絡をしていなかったのに、入院先を伝えていただけの旦那さん、


しゅぅちゃむが迎えに来てくれた。


一人じゃ広いし、慰謝料とかの関係で今すぐには解約できないし、


一人じゃ放ってはおけないからと、


居候に私はなった。


実は救急車を呼ぶように指示をくれたのもしゅぅちゃむだった。


しゅぅちゃむがいなければ、あの時私は確実にこの世とおさらばしていた。

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我らが夫妻になるまでの話。 @hirobes1224

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