第5話 推敲テク・中級編 文章にテンポを作るのはとっても大事!


 はい、次は文章のテンポね。

 

 例えば、私のカクヨムデビュー作シリーズの最新作であり、先日異世界ファンタジーの日間ランキングでなんと38位まで浮上した(そしてすぐに消えた。笑)「伯爵令嬢が効率主義の権化だったら」のサブタイトルが、こちら。


~第二王子の企みに、対抗しようと思います~


 これと・・・・・・。


~第二王子が何か企んでいるようなので、対抗する事にしました~


 だと、どっちが読みやすいと思う?



 ・・・・・・え?後者?

 それはきっと目の錯覚だっ!(←


 はい、そうです。

 前者の方が読みやすいですよね。


 何が違うかっていうと、テンポのよさ。

 前者の方が、断然テンポ良くない?


 まぁ今回はサブタイを例に取ったから、ちょっと分かりにくかったかもしれないけど(他に例が思いつかなかった、ゴメンナサイ)。

 読むときのテンポのよさって、長文になればなるほど重要になる。

 

 流れるように読み進められるかどうか。

 その生命線がここにあるといっても過言ではない。


 このテンポのよさ、心の中で試しに音読してみると分かりやすい。

 

 テンポを良くするためには多分文字数が大事で、例えばさっきのサブタイなんかはこんな感じ。


~ 第二王子の 企みに、 対抗しようと 思います ~


で、 7文字 / 5文字 / 7文字 / 5文字 っていう風になってるのよ実は。


 

 7文字と5文字。

 どっかで見たことない?

 この数字。


 そう、俳句。



 俳句って割とリズムに乗ってる感じだけど、それは普通の文章でも同じで、やっぱり7文字と5文字っていうのは弾むようにスラスラと読み進められる。

 口に出したときにしっくり来る。

 これが大事。


 多少字余りでも良いから、単語をこういう文字数に寄せるとテンポって作りやすい。


 でももし、どうしてもテンポがうまく作れていない気がするなら。

 その時はその言葉を別の類語に置き換える事を考えてみるといい。

 今のご時世、ネット検索で「○○ 類義語」で検索すれば簡単に出てくるから。

 その中からよさ気な言葉を物色すればよし。



 因みに、テンポは作る以外にも変える事ができる。

 これができれば、何となくのんべんだらりとした文章に新しい刺激をプラスする事が出来て、尚よし!


 変えるには、体言止めとか倒置法とかを混ぜるといいよ。

 小学校の国語のおさらいだね。

 「大人になったらこんなの使わんだろ」と思ってたけど、意外と使えるのよコイツら。(笑)



 ということで、中級編いかがだった?

 

 私はこれを意識して書き始めて以降、ちょっとずつ★が貰えるようになったという実績を持ってる。

 多分まだ粗はありまくりだろうけどね。

 それでも「一応長時間読む事には堪えられる」文章にはなったって事なんじゃないかな?

 だって今や私の一作品の★獲得数、最大で165個よ?


 ・・・・・・あ、こらちょっと!

 「そんなもんで喜んでんの? ぷぷーっ!」とか言わない!

 私的には十分な快挙なんだから!


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