第4話 スランプから得た教訓 ★真面目でつまんない事を書いてるけど、小説書きには意外と大切な事だと思う★

 そんな訳だから、初めての高校生の恋を題材にした時に私が気にしたのはまずソコだった。


 主人公は高校生。

 ならばきっと読者も若者が多いだろう。

 ならば尚更、「じっくり読まねばならない」よりも「サラッと読める」に重きを置くべきだと思った。


 だから軽いタッチで、軽快に話が読める様な文章を心掛けた。


 実際、それなりには出来たと思っていた。

 その結果がPV急上昇に少なからず貢献したんじゃないかと思っていた。


 だから「雑」「手抜き」と言われて、正直焦った。

 つまり「えっ、正解だと思ってたのに?!」という事である。



 指摘を受けて読み直して、修正してみた。

 その後でもう一度読み直してみて、どうして良いか分からなくなった。

 

 手直しをしてみたら、最初に目指していた「サラッと読める」感が明らかに薄れてしまっているように、少なくとも私には感じられた。



 自分の感性が正しいものなのか分からなくなって、そうなったら小説を書く手が止まってしまった。




 今だから言える事だが、こういうのは往々に個人の好みだったりする。


 「手直し前の作品の方が好き」と言ってくれる人もいれば「手直しの成果出てるよ」と言ってくれる人も居るだろうし、「どっちも変わらずつまんない」と言う人だっているだろう。


 だから、こういうのに正解なんてものは存在しない。

 自分の文体に拘って頑なでいるのは良くないが、自分の持ち味を活かす事だって大事である。


 サラッと読める下手な文章よりは、じっくり読まないといけないけどそれなりの文章を提供する方が、読者はきっと感情移入しやすいだろう。

 もちろん『サラッと読めるそれなりの文章』が一番の理想形だが、人とは通常自分が持っている能力以上は勉強し修行し身に付けないと為せないものだ。

 何事にもたまには「実力以上のものが出せた」と思う事があるだろうが、それは本人が意識していないだけでい実の所それまでの地道な努力があっての結果なのである。

 現時点で両立するのが難しいなら、もう一歩ずつ地道にやっていくしかない。

 

 という事に気付くのは、残念ながら11月に入ってから。

 それまでの間は、残念な私のスランプは続く。



 そんな中でも足掻く中で得たものやスランプだからこそ考えた事もあったので、今後はソレについて書いていこう。


 ……と思ったけど、ちょっと空気が重くなったので次話ではちょっと『この時期唯一の明るい話題・完結ブースト』について話してみようかな。


 


 因みに感想の最後には、こんな事を書いてくれていた。


〜 コメント一部抜粋 ここから 〜


最後に今回の企画のテーマ「書籍化を狙う作品」についてですが、前述のようにもう少し丁寧に書けば、この作品は短編なので何かの短編集みたいなものに収録してもらえる可能性もあるかもと思える印象です。


〜 コメント一部抜粋 ここまで 〜

 

 今なら素直に「嬉しい、ありがとう」と言える内容だ。

 しかし当時の私は先に書いたようにひどく混乱していた。

 それが返信によく現れている。


 今読み返すと「本当に失礼な事を書いてるな」と思う。

 いや、ホントにすみません。


 しかし返信してしまった言葉は既に相手の目に入った後のわけで。

 今取り繕って書き直すのもなんだかずるい気がするので、卑屈な私は今後の教訓として残しておこう。


 

「その卑屈さ、どんなもんかちょっと読んでみたいぜ」

「手直ししたって? どんなもんじゃい」


 と思った人のために、一応もう一度該当作のリンクを貼っておこう。

 本編の文字数は10,000字強。

 読了までにそんなに多くの時間はかからないと思う。


<今日、アイツに告白します。>

https://kakuyomu.jp/works/1177354054918253219


 え?

 自作の宣伝か? って?

 そうだが何か? (ドヤ顔


 ……もう開き直ったのだよ、私は。



 最後に。

 この感想にある「推敲の大切さ」については今後継続して意識的に実施していく事になる。


 企画主には最初から最後まで失礼なヤツだったろうが、後の私にとって間違いなくコレは、良い教訓といい影響を与えてくれたコメントである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る