第2話 『なろう』の方が『カクヨム』よりもよっぽどPVを稼げるなんて、当たり前だよコノヤロウ。



 5月。

 『なろう』の方で本作は、とあるブーストがかかっていた。

 いわゆる完結ブーストというやつである。


 だから高いPV数に見慣れていた。

 そして何よりも、この数字は連載中の時の『なろう』のPV数の半分を割っていた。


  それを鑑みての、あの言葉だ。



 もちろん今これを読んでいる貴方は知っているだろう。

 『なろう』と『カクヨム』では、読者総数に大きな開きがある。

 PV数に差があるのは当たり前だ。


 むしろ読者総数の違いを考えれば、『カクヨム』の方が読んでくれてる率は高かったんじゃないだろうか。

 今振り返れば、そう思える。



 しかしそんな事にも思い至らない私は、やる気を大きく失った。

 もっと言えば、転載するメリットが薄れた様にさえ感じていた。


 だから、必然的に私の6月の『カクヨム』活動率は大きく下降した。

 たった一つの連載投稿(ただコピペするだけ)さえも怠り、その結果得た6月PV数は141。


 かけらも頑張ってないのにそんなに閲覧者が居てくれたことに驚きだが、ジャンルはファンタジー、登場人物も伯爵令嬢ものという、わりと需要のある題材だ。

 わりと読者の検索には引っかかりやすいからこそなのかもしれない。


 因みに、後日わかったこの月のリワード報酬は……7円だったが、そんな事は割とどうでもいい。 (←オイ。笑

 問題は一月あたりの獲得リワードがあまりに少なかった事だ。


「どう考えても3000円とか、一年後までには届きそうにないんですけど」


 そう。

 ここでやっと、私はカクヨムリワードの敷居の高さに気付いたのである。 (←今更。笑

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