第9話ケダモノ第九世代、終わりの一族
始まりの一族とケダモノがどこか違う理由が分かった気がする、ケダモノはその始まりが微細な粒子から出来ているというよりも、いきなり巨大な体を与えられて、それがひたすら分裂を繰り返して、総数を増やしていくと同時に進化するという、まったく違った進化形態を持っていたからである、仮に人類を育んだ地球上の生命を始まりの眷属とするなら、ケダモノは終わりの一族である。
果てしない分裂による変化と最小化によって、環境に順応していく破壊の流れを見ている具合であって、我々からするとその形態は受け入れがたくて当然であった。
人は自らが砕かれることで、自らの形質が偶像であり傀儡に過ぎないことを、ケダモノによってしらしめられるだけの存在。
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