第11話 定例会後半

 第11話 定例会後半 『十七歳』

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「この世界がこんなことになったのは、俺の俺たちのせいだ。身内の問題は、身内で片づけるさ」


「何を言って……」


「勇者、どことなく俺に似てると思わなかったか?」


「あなたは、間違いなくおじさんとおばさんの子供で、純血の魔族で」


「……違うのさ。俺たちは悪魔の血を継ぐ、かの種族に連なる者たちなのさ」


「……そんなこと」


「争いを好み、同じであることを望み、違いを嫌悪する。ほか種族をすべて滅ぼし、世界を支配した。正真正銘の悪魔、名を……」


「そんなことない!! 疲れてるのよ。少し休みましょう」


「嫌悪したところで、否定したところで、その事実は変わらない。俺は愛している。母を父を、そしてドリス君のことを。変わらないのであれば、受け入れ前に進もう。自分が悪魔であることを」


「……メレテ」


「存在するだけでマイナス、近づけば人を不幸にする。そんな悪魔にできること。それは、悪魔の掃討。チートにはチ-トをぶつけるしかない。俺みたいな悪魔にできることなんて、そんなものさ」


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 ーー次話予告ーー

『第12話 むかしばなし』

 明日更新

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