第10話 森と命

 第10話 森と命

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 駆け付けた爺さんのおかげで、ドリスは一命をとりとめた。


 そこまでして、彼女はここに来ていたのか。

 なんで?

 どうして?


 ……転生者、ハーレムか。

 くだらない。


 爺さんからこっぴどく言われたこともあり、ドリスが森に近づくことはなくなった。

 しばらくして、爺さんは亡くなった。


「めれてさま、どうしたの?」


 木の成長速度とは侮れないものだ。

 いや、妖精の成長速度というべきか。


「何でもないよ」


 1人になりたいとき、森にきていたのだが……

 結局、一人になることはなかったな。


 昔は両親と、少し前はドリスと、そして今は妖精と。

 常にだれかと一緒にいる。


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 ーー次話予告ーー

『第11話 定例会後半』

 明日更新

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