第5話 呼び出し
第5話 呼び出し 『十七歳』
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「メ~レ~テ~く~ん、いったいどれだけ待たせるつもりかな!?」
「いや、急に呼び出したドリスが悪いだろ」
「私、先月言ったよね!? っていうか、毎月恒例の定例会なんだから急も何もないでしょ?」
「……定例会だと? 初耳だな。いい加減な嘘でごまかそうったって、そうはいかないぞ。定例なら、俺も毎月参加してるはずだろ? 俺は、毎月そんなものに参加している記憶はないぞ」
「……あなたが、毎回さぼるからでしょ!!」
「うるさい。近所迷惑だぞ」
「……はぁ。ねぇ、あなたそんなに木こりが好きなの? いつまでも過去に縛られるのは……きっと、おじさんもおばさんも望んでない」
「縛られてなんかいないさ」
「でも……」
「俺がどうしようと、俺の勝手だろ。それより、会議なんだろ?」
「……定例会はもう終わったから、決定事項だけ伝えるよ。来月はちゃんと来てよね」
「はいはい。木の気分と相談してからな」
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ーー次話予告ーー
『第6話 一人前の男』
明日更新
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