第6話 詮索
結局朝まで眠れず、登校の時間になってしまった。
いつも通りジュンと合流した。
昨日ジュンを疑ってしまったからなんで話しかけたらいいのかトシキは分からなかった。
とりあえず、たわいもない話から会話を始めた。
そして、とうとう昨日のことについて切り出すことにした。
「なぁジュン、なんでニュースで報道される前から凶器が包丁ってわかってたんだ?」
ジュンは平静を装っているつもりらしいがトシキには焦っているのがよく分かった。
それでも
「いや〜、町の噂を耳にしてそれをそのまま言っただけだよ。」
とジュンは言い訳した。
「そっかぁ。」と、トシキはこれ以上は逆に怪しまれてしまうと感じ、詮索をやめた。
その後は何も話せないまま学校に着いた。
学校ではジュンは音沙汰なしだった。
家に帰るまでも特に何も起きなかった。
ゲームも一通り終え、夜になり晩ご飯を食べ終えた時、明日の授業の持ち物が足りないことに気づいた。
確かは走ってコンビニに買いに行くことに決めた。
コンビニで目当ての物を買い終えて、ゆっくり歩いていると、我慢時間が始まった。
「最悪だ、、、仮面で暗いし前も見にくいな。こんな時は決まって悪いことが、、、」
こんなことを思ったその時、この前と同じような寒気が再びトシキを襲ってきた。
「まさか、、、」
トシキの悪い勘が的中した。
「あの頃の恨み、忘れてないからなぁぁ」
トシキの後ろの暗闇の中から現れたのは、以前トシキを襲撃した謎の仮面の男だった。
仮面の男は包丁を持ってこちらに向かってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます