第3話 教会で能力診断してみる

「落ち着いた所で、聞きたい事はあるか?」



 僕は飲み終わった器を右の机に置くと男に聞いた。


 男は惚けてるのか本気なのか「特には?」と答える。



「いや、ある筈だ。 僕が言うのも何だけど僕はあまりに怪しいだろ?」


「まあ確かに、でもそれだけだ。 人助けは俺らの本分だしな」


「本当に良いのか? 例えば僕の事で知っとかなきゃダメな事とか?」


「ふむ、ああ確かにあるな。 でもそりゃ体が動くようになってからの話、今の状態でアンタに確認する事はない」


「そうか、そいえばアンタって呼ぶのも失礼ってもんか。 名前でも聞かせてくれないか?」


「ん? 確かにそうだな、うん。 俺はカンジュってんだ。 ハクシロ・カンジュ、カンジュさんとでも呼んでくれ」


「ああ、了解だカンジュさん」



 僕は言うとカンジュさんを見ながら考える。


 僕は何と呼んで貰えば良いだろう?


 名前は言えないし、そうだな、、、


 あ、そうだ、、、



「僕はジェンターと呼んでくれ」



 異邦者って意味のGentilesを文字って言う。



「ジェンター? よく分からないが、まあ良いか。 これから宜しくなジェンター」


「ああ、こちらこそ頼むよカンジュさん」



 俺は言うと「眠気が来た」と言って布団にくるまった。



ーーーーーーーーーーーーーーーー


 次の日、目が覚めると体はメチャクチャ好調だった。


 んで、昨日聞かされたやる事をしに来ている。


 来たのは真っ白な壁が特徴的な3階建ての大きな建物。


 窓が嫌気に多い、何でだろ?



「ここは教会だ、ここでジェンターの職業とスキルにステータスを確認する。 直ぐに終わるから行って帰ったら次に行く」


「分かった、行ってくる」



 僕は何となく短く返すと持たされた金?を握って建物の戸を叩いた。



「はいは〜い! どなたですか〜って、ホントに何方です?」


「あ、ジェンターって言います。 診断とかゆうのを受けに来ました」


「診断、ですか? 何か事情でも?」


「あ、事故で記憶と所持品無くしまして、、、」


「あらら、そりゃ大変でしたね? 良いですよ、今全部空いてるんで」



 出てきた金髪の女性は言うと手で方向を示し歩き出した。


 後をついて行くと連れられたのは教会らしい真っ白な部屋、部屋の奥には女神像っぽい物とその前に置かれたガラスの机。


 その上に置かれた毛布の上には水晶とその横に金色の針が。



「では此方に」


「はい」



 僕は返すと机の前に立って指示に従い針で指を刺し出た血を水晶に垂らした。


 数秒待つと垂らした血が形を変えて字を形作る。


 そして現れた文字は、、、


 読めねぇやコレ、、、



「なんて書いてあります?」


「ああ、えっとコレが〜って読めないんですか⁉︎」


「まあ記憶ないんで」


「あ、そうでしたね! え〜っと、、、」



 んで聞いた情報がーーー



『職業 学者


 スキル 座標斥引


 筋力 A


 速度 A


 腕力 A


 脚力 B


 体力 B


 知力 SSS


 精神力 SS』




 って感じ、、、



「え、何コレ凄すぎないですか、、、?」


「え、そうなんです? まあ僕天才なんで?」



 あ、なんかメッチャ気分いい‼︎

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