第11話

「里奈をどこへ連れていったの!」




 パンッ、と、乾いた音が夜闇の中に木霊する。


 初対面の人間に頬を打たれるという経験を生まれて初めてしたためか、数秒の間、俺は言葉を失って、何も考えられなくなってしまった。


 けれど、これも当然の報いなのだろう。


 ましてや未成年、しかも高校生の女の子と知ってなお、親御さんの許可も取らずに密会を繰り返し、誑かしていた成人の男が受ける仕打ちと考えればこれはまだまだ優しい方で、目の前にいる里奈の母親の気持ちを考えれば、たとえ殺されたって文句は言えなかった。


 それくらいに、俺は間違えてしまった。


 “大人”として、してはいけない過ちを犯してしまったのだ。




 × × × × ×




 コンビニで電話をした際に、俺は粗方の事情を里奈の母親から聞いた。


 ここ数日、里奈の様子が少しおかしかった事。


 暗いような、まるで魂が抜け落ちたようだった事。


 そうして今日、仕事を終えて家に帰ると、いつもは帰宅しているはずの里奈がいなかった事。


 深夜になっても戻らず、連絡すらもよこさないのはおかしいと、そう不審に思って里奈の部屋を覗いてみると、机の上に携帯や財布と共に「ごめんなさい」というメモ書きが残されていた事。


 何とか携帯のパスワードを解き、データを調べてみると、マッチングアプリが入っていた事。


 そのアプリ内で、素性の知れない成人男性と連絡を取り合い、実際に会っていた事。




 そうして全ての事情を聞いた後に、俺は里奈の母親と落ち合い、顔を合わせた。


 どうして直接会ったのか、面倒な事になると分かってなお顔を合わせたのかには理由があった。




 一つに、本当に里奈と俺が一緒にいないという事を里奈の母親に証明するため。


 電話口でどれだけ弁明しようとも、里奈の母親は俺の言葉を信じてはくれなかった。


 まぁ、それは当然だろう。

 

 俺が里奈の母親の立場でも、大事な娘を誑かした男の言葉など信用する気にはなれない。




 二つに、もっと詳しい話を聞くため。


 事の経緯は粗方聞き出したのに、それでも結局理解できたのは里奈がいなくなったという事実だけで、その他は何も分からないまま。


 今、何をするべきなのか。


 それを考えるための情報すら満足に得られなかった。


 ただただ、里奈がどうなったのか、里奈が無事なのかという焦燥だけが胸を強く締め付ける。


 意外だった。


 社会に出て、自分の保身だけを考えるようになったこの俺が、自分の身にも危機が迫るこの状況で他の誰かを心配する事ができるだなんて。


 一歩間違えれば里奈の母親に通報され、逮捕されてしまってもおかしくはないこの状況で、里奈の身を案じることができたのは何故なのだろうか。


 里奈が失踪した原因に心当たりがあり、罪の意識を感じてしまったからなのだろうか。


 もしくは、無意識の内に、できるだけ事を大きくしたくないと、穏便に済ませたいという身勝手でみっともない自己保身の精神が働いたからなのだろうか。


 それとも……




 出会って早々俺の頬を打った里奈の母親は、打ち付けた右の掌を今にも泣きそうな瞳で見つめていた。


 おそらく、色々な感情が交錯して耐えられなくなったのだろう。


 大事な娘をこんな男と知り合わせてしまった、その事実を把握できていなかった自分の不甲斐なさ。


 娘の居場所の当てが外れた焦り。


 里奈の安否が定かではない不安。


 到底処理しきれない感情を抱えて、正気じゃなくなっていたんだと思う。


 人の親というのはそうゆうものなのだろう。


 子供の事が関わると目の色が変わる。


 そんな人間を、俺は沢山見てきた。




「……あなた、正気なの? いい大人が高校生の女の子を誑かして……」


「はい……その件については、全面的に僕に責任があります。本当に申し訳ありませんでした」




 俺が腰を折り曲げて謝ると、里奈の母親は軽蔑するような目で俺を見下した。


 そのまま、冷ややかな声音で聞く。




「……本当に、里奈の居場所を知らないんですか?」


「……はい……存じ上げないです。そもそも、ここ最近は連絡すらも取ってなくて……」


「そんな……」




 そう答えると、里奈の母親は舌を噛んだような声を出した。


 ぶつけどころのない怒りをかみ殺してくれたのか、それとも、他にも思うところがあったのか、どうしてなのかは分からない、けれど、それ以上里奈の母親が激高する事はなかった。


 ただ、不安な表情を浮かべたまま、「どうしよう……」という弱音を漏らしただけ。




「里奈に何かあったら、私……」


「あの……」




 咄嗟に、里奈の母親に声を掛ける。


 すると、里奈の母親がキッと鋭い視線を向けた。




「どこか、里奈さんが行きそうなところとか、心当たりはないんですか?」


「……それが、分からないの」


「……そうですか」




 微かな期待を込めて、里奈の母親にそう聞いてみる。

 

 けれど、期待した答えは返ってこずに、俺は思わず溜息をつきかけた。


 たった二人の親子なら、そして子を持つ大人なら、もっと娘の事を見ているべきなんじゃないかと、そう思ってしまったのだ。


 けれど、そんな想いは口が裂けても言えなかった。


 状況や空気が無理やり俺にそうさせたわけではない。


 そもそもが、正義や正論を振りかざせる立場になかったからだ。


 誰もかれもが“大人”ではないんだという事は、俺が一番良く知っている。


 だから、俺は里奈の母親を責めることができなかった。




 それに、誰に責任を問うかを考えているような時間もなかった。


 今最優先すべきなのは里奈を探し出し、保護する事だ。


 年端も行かない子供、それも女の子がこんな夜更けに連絡もつかずに一人で立ち歩いているなんて危険極まりない。


 何かトラブルに巻き込まれる前に、一刻も早く里奈を見つけ出さなければならない。




 机の上に書き残されていたという「ごめんなさない」という意味深な置手紙も気懸りだった。


 ふと、里奈の顔を思い出す。


 どうしてか、脳裏に浮かぶ里奈の表情は寂し気で。


 一瞬だけ見せた、里奈のその表情。


 それを思い返すと、胸騒ぎがした。


 もし、里奈の身に何かあったら……


 そう考えると、何となく嫌な予感がした。




 必死に、ここ数週間の記憶を思い起こす。


 里奈との会話に、里奈との関わりの中に、何かの手がかりがないかを探した。


 里奈が行きそうなところ、里奈が考えそうな行動、その全ての可能性を模索する。

 

 そうして、ある一つの言葉を思い出す。


 それは、里奈と水族館に行ったあの日、不意に言ったある里奈の一言。


 何気なく零れ落ちた、本音のような言葉。


 それを聞いた時、俺は思わず里奈を叱ってしまった。


 冗談でも、子供が滅多な事を言うなと。


 あの時里奈は笑っていたけれど、もしかしたら、本気でそう思っていたのかもしれない。


 それが真実なら、里奈が今そこにいる可能性は限りなく高い。


 けれど、同時に事態はより深刻なものになってしまう。


 判断を間違えれば、、里奈に一生会う事が叶わなくなっても可笑しくはない。


 嫌な汗が背中を伝う。


 心臓の鼓動が速まる。


 俺が思っていたよりも、状況は最悪なのかもしれない。




「もう警察に届けを出すしか……」




 里奈の母親が最後の手段に出ようとしたその時、俺は割って入るように言葉を重ねた。




「お母さん。里奈さんの居場所、僕に心当たりがあります。ただ、急がないと里奈さんが危ないかもしれないです」


「え……ど、どういう事ですか?」


「すいません、説明してる時間の余裕がありません。だから……無理を承知の上でお願いします。一旦、僕を信じてもらえませんか? 里奈さんを必ず保護して連れ帰ってきます。そうしたら、警察にでも何にでも突き出してもらって構わないので」


「………………」




 自分で言って、何を言ってるんだとそう思っていた。


 里奈の母親に自分を信用してほしいだなんて無理難題を突き付けたことも。


 自身の身を担保にして、一時の猶予を得ようとしたことも。



 どれもこれもが、普段の自分では考えられないような言動ばかりで驚いてしまう。


 けれど、それくらいに気が動転していたんだと思う。

 

 それくらいに、里奈の身を案じていたんだと思う。




 頭を下げ続ける俺を見下しながら、里奈の母親はずっと黙っていた。


 きっと悩んでいたんだろう。


 どこの馬の骨とも知らないクズの言葉を信じて良いのか。


 娘の命運を無責任な人間に任せても良いのか。


 苦渋の決断を迫られていたんだと思う。


 そうして数十秒経った後、里奈の母親は震えそうな声で言った。


 


「分かりました……あなたの言葉を信じます。但し、あなた一人で里奈に会いに行く事は許しません。私も……私も一緒に行きます」


「はい、それで構いません。ありがとうございます」




 里奈の母親から出された条件を、俺は二つ返事で了承した。


 すぐに里奈の母親を車の助手席に乗せ、俺達二人は里奈がいるであろう場所を目指した。


 ハンドルを握る手に力が入る。


 里奈の母親にはあえて伝えなかったが、事態は本当に一刻を争っていた。


 あの一言が、何度も脳内に木霊する。


 それは、二人で海を見に行ったあの日、里奈が不意に漏らし一言だ。


 その一言が嘘であってくれと、俺は何度も心の中で祈った。


「死にたい」と、寂しげに言った里奈のその一言を。




 × × × × ×




 夜の国道を、まるで何かに追い立てられているみたいに速度を上げて突き進む。


 パトカーにでも遭遇してしまえば、間違いなく呼び止められて違反切符を切られていただろう。


 数々の余罪に、また新たな罪が加わろうとしていた。


 ここ数週間でいくつの法を破ったのだろうか。


 自慢じゃないが、そこらの不良少年よりは余裕で罪を重ねていたと思う。


 ちなみに、罪を犯す過程の全てに里奈が関わっていた。


 アイツ、もしかしたら貧乏神か何かなのでは?


 とりあえず、無事保護出来たらお祓いとかに連れていった方がいいのかもしれない。




 爆音を上げて夜の闇を切り裂く車外とは対照的に、車内は無音だった。


 俺も、里奈の母親も、一言も言葉を口にしようとはしない。


 元々話すこともないし、会話をするような余裕もなかったからだと思う。


 そのせいか、不思議と気まずさは感じなかった。


 一刻も早く里奈の下に向かう事。

 

 ただそれだけを考えて、車の運転に集中した。




 けれど、それから数分ぐらい経った後、不意に、里奈の母親が口を開いた。


 何か、軽蔑の言葉を向けられるのではないと身構える。




「しっかり者で“大人”なあの子がどうして……」




 けれど、俺の予想とは裏腹に、そう言う里奈の母親の声は心配になるくらい弱々しかった。


 多分、その言葉は俺に対して放たれた言葉ではなかったのだと思う。


 ほとんど一人事みたいなものだったのだろう。


 不安がその言葉を吐き出させたのか。


 それとも純粋な疑問を口にしただけなのか。


 真相は定かではない。


 でも、そんな弱音を無意識の内に吐き出してしまうくらいに、里奈の母親は今のこの状況に参ってしまっていたのだろう。


 愛が大きければ大きい程、その愛を向ける対称の存在が揺らぐ時、人は動揺して焦って憔悴する。


 里奈に対する大きな愛情を、隣に座る一人の人間から感じ取った。


 けれど、一つだけ。


 一つだけ、看過できない言葉があった。


 それを指摘するべきではないのは分かっていた。


 長年寄り添い、育ててきた人間に、知り合って間もない、ましてや大人としてのルールすらも守れない人間が言える事なんて一つもない。


 分かっていた。


 弁えてもいた。


 それでも、我慢できなかった。




「里奈は、“大人”なんかじゃない」




 そうして、そんな言葉を吐いてしまった。


 言った後で、後悔の念が際限なく体内を巡り回る。


 こうなる事は分かっていたのに。


 けれど、それでも里奈が“大人”だという事を、その言葉を否定するのを我慢できなかった。


 里奈にとって一番身近な存在に、その真実を知っていてほしかった。




 確かに、アイツは少しだけ大人びたところがある。


 誰かを気遣える、誰かを思いやえる、そんな立派で貶しようのない品性を持ち併せている。


 でも、それは表面的な部分で。


 本当は、アイツだって弱いのだ。


 年相応に不安定で、誰かの支えが必要なのだ。


 ただ、それを隠して、我慢しているだけ。


 子供が“大人”のフリをしているだけ。


 自分を犠牲にしてまで、辛い思いをしてまで、里奈は“大人”になろうと、“大人”でいようとしている。


 本当は子供なのに、本当は甘えたいのに、本当は誰かに助けてほしいのに。


 どうしてそうするのかはよく分からない。


 けれど、おそらく環境が、状況が里奈をそうせざる負えなくしたのだろう。


 両親の離婚や、唐突な環境の変化。


 色々な事が起こって、色々な事に追い立てられて、“大人”にならざる負えなくなった。


 “大人”になる事を、周りの大人達に強制された。




 それは、決してあってはならない事のはずなのに。


 本来なら、周りの大人達が里奈の負担を見抜いて、そっとフォローしてあげるべきなのに。


 それに気づかず、ましてや里奈が本心からそうしているかのような言い方には我慢できなかった。


 里奈の母親だけではない。


 それは自分に対してもだった。


 どうして気づいてあげられなかった。


 どうして聞いてあげなかった。


 里奈は、悩んでいるような素振りを見せていた。


 里奈は、意味があるような言葉を発していた。


 思えば、沢山の信号やサインがあったと思う。


 俺はそれに気づいて、分かっていて、見て見ぬふりをしていた。


 立場や規律に縛られて、目の前の困っている子供にすら手を差し伸ばさなかった。


 大人、いや、人としての義務すらも果たせなかった。


 それが、たまらなく悔しかった。




「ごめんなさい……」


「いえ……」




 自分が口にした言葉を省みたのか、里奈の母親は謝った。


 激高されると思ったが、俺の予想とは裏腹に、里奈の母親は弱々しくそう言うだけ。


 多分、その言葉は俺だけではなく、里奈に対しても向けられていたのだと思う。


 そうして、一瞬の間を空けた後。




「私が、悪いのかもしれません……」




 里奈の母親は、静かにそう言った。


 そのまま、里奈の母親は宮城に越してくる前後の状況を細かに語りだした。


 夫との決別、新しい土地での生活、慣れない仕事。


 一度に押し寄せた変化に対応しきれずに、一杯一杯になってしまった事。


 自分の事しか考えられず、里奈の事を良く見てあげられていなかった事。


 一番大切な里奈の存在を疎かにしてしまった事。


 それらを懺悔するように、泣き出しそうな声で語った。




 それを聞いて、俺は何も言えなかった。


 何を言っていいか分からなかった。


 だから、ただ黙って隣にいる彼女の話を聞いていた。




 里奈の母親の話を聞いて、一つだけ分かったことがある。


 それは、どうして里奈が嘘をついてまで俺に近づき、関係を保とうとしてきたかについてだ。


 里奈の母親から事情を聞き、合点が行った。


 今なら、里奈と本音で語り会える。


 今なら、“大人”としての言葉を掛けてあげられる。


 そんな気がした。


 そう思わずにはいられなかった。




 × × × × ×




「里奈!」


「お母さん、待ってください」




 車を飛び出そうとする里奈の母親の肩を掴み、強引に車の中に引き戻す。


 何となく、今、里奈と母親を直接会わせるのは良くないと、そう思ったのだ。


 根拠は無いが、直感がそう言っていた。


 だから、俺は無意識の内に里奈の母親を引き留めてしまった。


 

 

 結果から言うと、里奈はその場所にいた、無事だった。


 どこにいたのかというと、海にいた。


 数日前、水族館やショッピングモールに言った後に訪れたあの海岸。


 そこに、里奈は所在なさげに立っていた。


 生きていてよかったと、心の底からそう思った。


 息をつき、胸をなでおろす。


 しかし、まだまだ油断は禁物だった。


 いつ、里奈が身投げするのか分からない。


 そう思ってしまうくらいに、今の里奈は不安定だった。


 あの日、里奈が不意に言ったあの一言。


「死ぬのなら、こんな場所で死にたい」と、寂しそうに言ったあの一言。


 あの言葉は冗談でも何でもなくて、里奈にとってはそれが真実になるくらいに現実は希望の持てないもので。


 若さや青さが、今この瞬間も絶えず里奈を追い詰めていた。


 一つがダメになると、全てがダメだと思いこんでしまうのは子供の悪癖だ。


 いや、悪いというよりも、それくらいに視野が狭いのだろう。


 とにかく、むやみやたらに接触するのは得策ではないの明らかだ。


 だから……




「少しだけ、僕に里奈さんとお話しする時間をくれませんんか?」





 里奈の母親の目を真剣に見つめて、そんな事を言った。

 

 何故そんな事を言ったのか、理由は沢山あった。


 里奈がこんな事をしでかした理由は、十中八九家族との関係性にある。


 だから、今、里奈と里奈の母親を合わせれば余計ややこしくなりそうだとか、第三者が介入した方が上手くいきそうだとか、色々な事を考えた。


 けれど、一番の理由は違う。


 自信があったからだ。


 里奈を説得する自信が。


 俺が、一番里奈の気持ちを理解してあげられるとそう思ったから。




 先程、車内で里奈の母親の話を聞いた。


 どうして自分が悪いと思うのかを、俺は里奈の母親から直接聞いた。


 それと同時に、今までの里奈の言動、行動、その全てを思い返した。


 そうして得た断片的な情報を自分の中で再構築し、照らし合わせ、答えを生み出した。


 里奈がどうして俺に近づいたのかという疑問にも、俺なりの憶測を付けた。


 だから、自信があったのだ。


 不安や絶望から、里奈を救い出す自信が。




「里奈さんがどうしてこんな事をしたのか、僕に心当たりがあります。多分、根本的な問題を解決しないと、また同じ事の繰り返しになると思うんです。だから……だから、僕に任せてもらえませんか?」


「で、でも……」


「お願いします」




 俺がそう言うと、里奈の母親は迷ったような表情を浮かべた。


 そりゃあそうだろう。


 大事な一人娘の一大事。


 どこの馬の骨ともしらない冴えない男に任せるわけにはいかないはずだ。


 でも、それでも。


 今、この状況で里奈と話すべきなのは、里奈にその言葉を伝えるべきなのは俺だという確信があった。


 決して譲れない想いがあった。


 だから、俺は深く頭を下げた。




「分かり……ました……」


「……ありがとうございます」




 長い時間頭を下げていた。


 それくらいに、里奈の母親は悩んだんだと思う。


 ありがたかった。


 それ程悩んだ末に、里奈を俺に任せてくれたのだ。


 その想いには応えるつもりだった。




 里奈のために、そうして里奈の周りの人間のためにも、俺は、これから里奈を全力で説得……




 いや、説教だ、あのクソガキ。

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