第4話 中三内申点の比重が大きすぎないか?
本番の試験で、しかも自校作校なのに、満点の半分にも満たない科目が複数もあるのに、内申点で加点されて合格というのは、邪道じゃないか?頭脳で、進学校に入るのではなく、それこそ、先生との癒着によって生まれた内申点で入るということに、乾橘はいまいち、納得できていなかった。一層のこと、自校作は本番の一発勝負の点のみで、合否を決めてしまいましょうよ。そうすれば、あの学校の謎の国語の授業とかなくなるじゃないですか。「おまえの解釈などどうでもいい。模擬試験での選択肢の見分け方、傍線問題、空欄問題のヒントの探し方を教えてくれよ、ティーチャ。」と、ひたすら、眠気との闘いに負け続けた、国語の授業風景を思いだしたのであった。
ここで、ワンポイントアドヴァイスをすると、国語の問題というのは、どうしても、答案作成者の感性的な部分が選択肢に入ってくることは、否めない。だから、七割をとれたらよしとして、他教科で確実に高得点をめざしたほうがよい。国語は何分、差をつけるのは難しく、答案作成にはそれなりの腕がいる。そのため、一問や二問はあえてほぼ論理的に解答が導き出せない愚問があるからだ。
本当はそうやってグレーで誤魔化してはいけないが、母国語が国語のため、作るハードルも高くなってしまう。逆に英語などは、単語さえ覚えていれば、長文全体の内容などは、小学生レヴェルだったりする。
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