頭痛薬

さよなら高円寺

さよなら東京

さよなら僕の不自由と自由


僕はきっと2年前の生活に戻ること出来ないでしょう まともな人間のフリをまたしなければならない 僕が見つけたのはまともな振りをしなくていいこと そしてうちの両親は想像以上に変でまともである振りをしている人だということ


毒家族まではいかない それでも確かに歪んだ生活をしている 普通や基準んなんてものは環境に依存するし 僕は常々そのことに頭を悩ませる エゴまみれの僕の社会に産まれた僕にエゴを人に押し付けてはいけない その言葉は毒になる だってその言葉だって君のエゴじゃないか あぁなんて嫌味な社会だ


それでも家族は大切な存在だ 今の僕を産んだのは彼等なのだから ならば僕を取り囲む社会こそが僕の親なのかもしれない 僕はただ生れ落ちた子供なのだから

それは流石に無責任な話だ 何故か

それは僕も誰かの親なのだから 表裏同体裏も表もひとつの物質で事象なのだから

ならば精一杯エゴを振り撒こう

それが僕の生き方なのだろうから

それが僕の自由として主張すべきことだ

こんな僕をクズと言う人は居るだろう

ならばどうして 僕の声の届く場所に居るのだ

嫌なら離れてくれ そして離れてくれぬのならば僕の甘いエゴの濁流にどうか溺れてくれ


声が聞こえていた時期も会ったが

それも大人に成れば解る

ジジみたいなのもさ だがその声を欲する自分も居る も と言うよりは半分以上はその声を望んでいる自分だ ただこれも解ってしまったことで 声が自分であったのが他人からの方が気持ちが良いことだ こんなことは気付かない方が幸せだった 他人に依存しなければ人は生きていけない 少なくとも僕はそうだ だから だからどうか 僕を見てくれ 君達のこともしっかりと見てあげる 僕で良ければ声も聞かせる それがエゴの本質でそれが社会で世界だ

隣人を愛していこう キリストの教えは間違いじゃない 断片的にでも切り取って介錯をしてしまおう それでいいのだ それがいいのだ

あぁまた朝焼けが僕の悲しみを焼き払う

不完全燃焼の僕の苦しみをどうか

誰か飲み干してくれ そうしたら

僕も君の苦しみを飲み干すから


だからどうか

僕をあなたを殺さないでください。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

日記 荼八 十吾 @toya_jugo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る