奇跡ー人間とはー

これは私の考えである

「死にたくない」

「ずっと生きてたい」

でも簡単に人間は死んでゆく

必ず死んでゆく。

では死んだら何処へ行くのか

天国か地獄か、生まれ変わるのか

そんなコト、ある訳ない。

それは、いつの時代にか作られた「虚構の御伽話」であるから。

昔から人間は死ぬのが怖かった

行く先の無い端切が怖かった

だから目的を持たせた。

「神」も「仏」も「天使」も「悪魔」も

人間が作った創造物である。

縋ることに意味を覚え、幸福を感じ、人々と協調し、平和を保つ

これは人間にしかできないことだ

頭の良い犬や人間をよく観察するカラス、生物学上、人間に近いと言われるボノボでさえ、創造神を作り出すことはできない

これは人間の奇跡の産物と言っても過言でないのだ

そんな人間に生まれた私たちは奇跡である。

老いは止められない

不幸は訪れる

だが今生きている一瞬が奇跡なのだ

私は思う。死んだら真っ暗であろう。

痛みも何も無い、無の世界。

けれど、生きている今は

光がある

色がある

感情がある。

そんな奇跡のひと時を、

自分の為に、人間らしく、生きてみようじゃないか。

それが今私たちに出来ることだから。