第8話 寒い夜

あられもない格好で、

ベッドの上に奈津は倒れた。

(OPEN The お股ドーン

オッピロゲー )


女の子に暴力はしないが、かなりの

力だった。

奈津のスラリとした足が見え

胸がボボーンと開いて

ムラッとは来たが、ムクムクと

起きてくる気持ちを抑える



ベッドのスプリングがグッと

開いたお股と

揺れているのを見ればブョョョ~ン

ブョョョ~ン

我慢するのは結構ツライ




いやいやそれはナシ

首をブンブン振り、気持ちを制覇‼


ちょっとやり過ぎたかもしれんが

未練は断ち切らせた方がお互いの

為だ。



俺は奈津を同僚と認めて、お互いに

助け合い、補いながら何年もやって

きた。

それは男の同僚と同じだ。


その奈津が相談があると言うから

従っただけだ、悩み事なら力にな

りたかった。それ以上は誓って

無い?。


「奈津。おまえは悪酔いしてる

だけだ

 頭を冷やして、叉明日から

 仲のいい同僚に戻ろう。」


俺は俺の男と戦っていた。

雪菜を裏切れば、もう元には

戻れない!



通りでクシーを拾い怒り全回で

乗り込んだ。

マンションに着くと電源を入れた。

雪菜からサヨナラメールっぽい。

着信もいっぱい入ってた。


「つけて来てたもんな。

ラブホに入るのを

 見られたか?ヤバ‼」


雪菜のアパートに鍵開けて入り

ベットに潜り込む。


『俺の方が帰り早いって?

何処寄り道してん 

のさ!!』


その時««ハッ»»とした。


今時間を、みると23:40分

かなり危ない時間だ。狼どもが

走り回り獲物を、探す時間?ヤバ

いよ!

大夢は脱いだコートを叉羽織り

携帯片手に凍える町に、飛び

出した。



あんなムッチムチ美味そうな

雪菜を見たら狼どもは集ってくる。



雪菜ー、ゆきなーユキナー

雪菜は知らないかも知れないが

俺もGPS付けてる。

こっちでまちがいない。

寒さも忘れてGPSが指す方へと

足をむける。




震える体に自分を呼ぶ声がする。

自販機のコーヒーで手を暖めながら

雪菜が眺めるアスファルトの向こう

からイケメン大夢が走って

来るのが見えた。


男大夢も、うずくまって震える

🐷子豚ちゃんを確認した。



「ちゃんと家にいろ!!無理だろ

うけどっ!!」



「え!! 雌ライオンに喰われなかっ

た の?」



「喰われねーよ。雪菜がいるのに、

無理だろ‼勘弁してくれ!!」

(ムラムラは、したけど押し切った。)



«««ウグッウグッ、

ヴァアアアアーン~»»»道の真ん中で、«««ジンバーヴイジダヨー»»««

     (心配したよー)

とアスファルトの上に

雪菜はド座り泣いた。


大夢は雪菜の頭を

ポンポン、ポンポン軽く叩いた。


叩きようで頭に来る事も有れば

癒やされる事も有るんだなあって

🐷ちゃんは思いました。


白い粉雪が舞い落ちた聖夜の夜

サンタクロースの鈴の音が聞こえ

てくるような寒い寒い夜

こんな日は、雪菜が生まれた日を

思い出す。


俺達は雪菜が生まれた日からの

付き合いだ。


「おばちゃん、ゆきな 可愛いね。

 お猿さんみたい。」


  「そう。大夢君有り難う。


猿?まあ😅そうかもね💦

   ほら、雪菜が合った最初の

   男の子だ。雪菜を可愛いって

   一番に言ってくれたの

大夢君だよ。」


「ふうん。じゃあ僕が何でも

 教えてあげるおばちゃん、

だ.か.ら.

 雪菜ボクのお嫁さんにするよ。」


「まあ、大夢ったらマセて‼。」


 母も叔母さんも大笑いしたが俺は

本気だった。

 小さい手が大夢の左手薬指を

しっかりと握った。


 雪菜が大夢の小さなプロポーズに

 返事をしたように思えた。


 風呂のなかで親父にも宣言した。

      「雪菜と結婚する。」


 父親はフッと笑いながら


「じゃあ大夢勉強していい男になれ。

 人生の悩みの大部分は金で解決

出来る事が80%だ。

 雪菜ちゃんが困ったら助けるんだ

 お嫁さんにするんだから

 大夢が守らないとな!! 」



その時親父が神様に見えた。


「そうかぁ、勉強して勉強教える。」


俺も偉くなって雪菜を守らないと、

そう思った。眠くても雪菜のため!!


小さな心は一直線に前に、向いた。


幼稚園から進んで塾にも行った。

三つ子の魂100までとは良く言った

ものだ。


山形大夢当時3歳。雪菜生まれて

一時間後の出合いだった。



「ウワア~アン、ママ、ママ、」


   「大夢どうしたの?」


「だってぇ。雪菜は4の段と7の段

の区別が、何回教えても、覚えな

いんだよう。

しいちがしと、しちいちがしち、

がわからないんだよぉ。


バカなのぉ。」




「大夢は6歳、ゆきちゃんは3歳、

だから、仕方ないのよ。」


「グスッママ、僕は3歳で九九言っ

てたって言ってたよね。」



「アア、アッ、アハハハだったねー

 個人差があるのよ。だから

 その分…。大夢がしっかり勉強

しないとね、雪ちゃんを養わない

とダメなのよ。 勉強勉強 」





大夢はお漏らししそうな雪菜を

トイレに連れて行ったり、まるで

本当の兄のように面倒をみていた。



「雪菜の事は僕がやる。

だって雪菜は僕のお嫁さんに

なるんだから‼」


ところがある日。



「大夢まってぇ~大夢ぅー」


     「雪菜ついてくんな!! 

      あっち行け!!」



初めて雪菜に近ずくなと言った。


初めての大きな大夢の声に、雪菜は

ビクッとした。肩が上がり

クリクリした目が固まってた。



「もう、自分で何でも出来るだろ!!

 俺に近寄るな。」



「だいむう、だいむは、雪菜が

 嫌いになっちゃったのぉ~ウック

            ヒック」


「うっさい‼

何時までも甘えるな

もう俺に近寄るな‼」

 

花柄のピンクのワンピースのヒダ

を握って、ポロッポロッと落ちた

涙が忘れられない。



愛する雪菜を始めて泣かした日、

ずっと守って来た雪菜を突き放して

しまった。


友達に二人でいるとラブラブウと

からかわれアダナが 

««雪菜の旦那»»ピューピュー

 とか言われて

からかわれていたから。


俺はからかわれる恥ずかしさと

雪菜をそばに置けない悔しさとの

狭間でつらい毎日を送っていた。


雪菜を手放したようで


煩わしい事が減ったようで

それは成長する過程で大なり小なり、この年齢で経験するものだ。



それから何年か、雪菜と、疎遠に

なったが大人になったら

絶対嫁にする気持ちは変らなかった。


雪菜はぷくぷくと横に成長していた。

ある日


本屋で立ち読みしていると

5人位の中坊が入って来て、


「な!な!! 五組の櫻井可愛くね?

 ぷくぷくしてて、ポッチャリ系

俺告ろう

かな?」


 「あ!! 分かる。

 可愛いよな!」


「 オレも女子の中じゃ一番かも

 明るいし、あの笑顔好きだな!」


「まずは映画に誘おうかな!」


「は?(笑)お前じゃ無理無理

谷中が告るらしいぞー‼

アイツ雪菜ずーっと狙ってしっし」


俺は耳をすまし、嫉妬に狂いそう

だった。

雪菜の事だと直ぐ分かった。

雪菜は俺が育てたんだ。

もってかれてたまるか(怒)、


コーラを二本、プリンを二個買って

急ぎ足でコンビニをでた。


プンプンプンプン怒り💢ながら

雪菜の家のチャイムを押した。


大夢高2、雪菜中2、の冬だった。


「あら大ちゃん珍しい。いらっし

ゃい。」


「おばさん、雪菜の勉強は俺が

見ます。塾なんて行かなくて

いいですから。


 オレが お.し,え.ま.す.から。」


「え、えええー!!でも、大ちゃんも

 受験勉強あるでしょ。

だから・・


 嬉しいけど‥‥ ギョッ‼\=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/

ああ、そうなのね!ぁァ宜しく。」



大夢の血走った目と凄みのある顔に

母親の小春は怯んでしまった。

(危ない!此処は刺激せんどこう。

厄介な年頃だし‼)







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