第7話 大夢のホンキ

大夢がダイエットの、いい方法を

友達から教えてもらったと

ニヤニヤしながら言いだした。


何でもやってみよう

って…


「これ‥やる‥?マジで。


その方法とは夜のニャンニャン

でも直ぐ辞めた。


なぜって?

私より、大夢がやせ細って、

くたびれてきたから。


「俺がやせ細った。」

 と嘆く大夢の隣で

 マルン丸の大根足は健在だ。


「お前、痩せる気無いだろ‼」

アハハハハハハ

大夢は大笑い。


「アハハ、マジウケる。

大夢、痩せてやんの‼」

雪菜は大夢のアバラを人差し指で

上からボロロロロン

雪菜も負けずと馬鹿にしてみる。


大夢は、 立派に育った大根足を

撫でながら


「このままでいいんじゃ。 」

 と愛おしげに

 呟く!


《《《その甘い言葉がやる気を

 無くさせるんだよ!!

 気づけよ。!!》》》



毎日は無理だから終末走り込んだ

食事も

毎日…1400㌔㌍に押さえて


飲み物はゼロ㌍、砂糖もゼロ㌍

御飯は〇ンナンヒリにイトコンを

ちっちゃくカットして御飯260㌔㌍

を混ぜ込んで炊いて一日分。



頑張って半年で13キロやせた。


勿論、ご飯のおかずはそのままだが、塩分抜きにした。


これが御飯を我慢するより

良かったと思う。


おやつもう砂糖0、おから

パウダーなどヘルシーな物にした。


今は普通のデブリン。

大夢もそれ以上は病気するから

と心配するので、元に戻して運動の

みに切り替えた。


筋肉も程よくつき健康的に


なってきた。


10キロの米を抱えてみる。

自分が落とした肉の重みと、思ぅと

こんなに重かったんだと、実感する。


後30キロ分落とさないと・・・⤵



98㌔までは許す。

100いったら考えるから!!

とかウザかった。

そんなに無いって!!いま65キロ

なのに痩せすぎとかいいやがる。


少しいい男だからって

お姫様抱っこできるようにしてから

言えや!!。と思う。


「ギックリ腰になりたくねーよ。」


なるかならないか、やってみろよ、

私の憧れのお姫様だっこ

男見せろや‼。


大夢は、よろけながら頑張るが

・・・ヨロ~ヨロ⤵~オーッとぉ

ドッスン

腰をなでながらソファ~に落とした

雪菜に

「ヤッパリもう少し痩せろ‼」

とキツイ一言‼


クリスマスも近づいた冬空は高く

星もみえた。

外は少し窓ガラスを白くして

クリスマスツリーが12月のイベント

を 楽しくしてくれる。


今日は大夢は呑み会だ。


「あんまり呑まないでね、」

 って言っておいた 。


 でも心配、大夢飲まされてヤバい

時が何回 あったことか?

お持ち帰り・・・されそうになった

事数しれず!


大夢はハイハイと、軽く流し

てい たけど、狙われた大夢を

何回阻止したか彼は知らない。

どうしたものか…。


厚化粧を念入りにしたハイエナが

タカって来るのは計算積みだ。

若いのから古いのまで赤い口紅を

塗ったハイエナが狙って来る

タヌキもたまに混ざってる。


<イケメンの仔羊ちゃんを守ら

ないと!!">・・・。


努力のかいあって56㌔になった

雪菜はぽっちゃり体系ではあるが

前より数倍可愛くなった。


大夢のスマホにGPSをつけていた

から何処にいるか直ぐわかるぅ~。

ヘヘッ

黒い帽子にグレーのニット 

黒いパンツに黒いコートで居酒屋

の前に待機


ただいま21:00時ソロソロお開き

の時間。狙った通り、

「山形課長、行きましょう。」キャアキャアキャアキャア


ウザイハイエナが大夢の腕を

掴みねだっている。


『回りに見るからに独身丸出しの

男いるじゃん。

ほらぁ、羨ましそうにしてる

じゃーん。そっち狙えよ!!』


      


雪菜の願いは無視され、女の子

達は、大夢に食い下がる。


群れるハイエナはそれ程、気に

しなくても何とか大夢は逃げ切れる。


「大夢まってぇ~♡。」


   「おう、奈津いくか?」


「うんっ♡」


この♀ライオンだ。

ほら、ハイエナが距離を置き始めた。


ここからが勝負だ。

飲まされ連れ込まれるパターンだ。

途中抜け、阻止せねば。



『ククク、雪菜の奴また尾行してるな!』


俺が呑み会の時は必ず現れる。

あの女の子。

前は結構な、サイズだったのに

前より細くなってる。


雪菜って、バレバレじゃん。


黒過ぎて目立ち過ぎ。あやしまれ

職務質問・・・何回目?

また捕まってやがる。


挙動不審な雪菜を余所目にカラオケ

到着。


女の子達を先に店にいれ雪菜の

元にゆっくり大夢は歩く。


「また君かぁ、叉彼氏の尾行?

モテるカレシ も大変だな!!。

ン?ちょっと、いやいや

カナリ痩せたか?」


「え、そうですか!

ちょっと嬉しい。


ポリスさんこそ!

カッコイイシ 彼女、大変でしょう

なんせ毎晩遅いんでしょう。

この時期。」


「参ったな! 当たり。

浮気された。」

ハハハ

彼はバッが悪そうに首の後ろを

掻いた。


     「エー、マジで、

      ゴメンなさい。」


雪菜は、イヤミを言ったつもりが

気の毒になった。

誤解だったとは言え、同じ経験を

したようなものだ気持ちは分かる。



「ま、まあ、お前の彼氏が羨ま

しいなハハ。 

じゃあ気をつけろよ。」


去りゆくポリスさんの後ろ姿をし

ばらく見送った。


「寂しそう。」


そんなポリスマンを見送る雪菜を

見て、大夢は、チョッピリムカァ


チツ「イケメンに弱かったのかよ。」

俺は踵を返しカラオケ店に入った。


雪菜は叉帽子を深くかぶり変装を

確かめ叉、木の陰で待つ。



まあ二時間はカラオケ店だろう。

サブサブ💨手をスリスリ


あんなにハイエナがいたら, 

すっぽヌケは流石に無かろうと

ファミレスを探し食事を取る。


ウウウさ、寒かった。ブルブル

アッチッチのピザが冷えた胃袋を

チーズと一緒に暖めてくれる。

暖かいミルクとチキンは絶妙な

ハーモニイですな。


Xmasソングが流る中、ふと気付ば

外回りはカップルだらけ‼

アッチもコッチも片寄せ歩く

カップル♡♡♡


ファミレスもお客のピークは

過ぎていた。


スマホを確認するとまだ居酒屋を 

指している。

しばらく、本を読み時間を潰す

そろそろ時間だ。

トイレを済ませて身支度を整えいざ

出陣!!




PM11:00

ファミレス、を出ると一気に寒さが

こたえる。

急いでカラオケ店までダーッシュ‼


大夢に「課長ぉ~♡.課長ぉ~♡」

と女の子が寄りかかって来ている。


もう課長狙いのメス猫集団だ!!

ハイエナからメス猫に昇進か!

ニャンニャン言ってら


皆様色々と作戦を立てて挑んだと

思われる大夢狙いの飲み会。

阻止せねば!!




奈津がタクシーを呼んでくれて

ポンポン、ポンポン、イャンイャン

言う女の子を乗せる。


男達はもう一軒と俺を誘って来るが

雪菜が寒い目にあつてるかと思うと

それ処じゃない。



最後のタクシーに奈津が乗りこみ

俺がドアを閉めようとしたとき奈津

が早く乗ってと言った。



「別の車で帰るよ。

方向ちがうし。」



そう言ったとき、雪菜の足音が聞こえた。


     ハアハアはあはあ。



(どうするんだろう、慌てるかナ?)

少し興味があつたから、奈津と

同じ車に乗った。


運転手さんは奈津から行き先を

聞いていたらしく静かに走り出した。

少し酒が回り、気持ちよくなり

ウトウトした。



着いた場所はラブ、ホテル街だった。

「エー奈津流石にシャレに

なんないぞ!! 」


「相談があるの、二人きりじゃ

ないと‥」


「じゃあ話聞くだけな!!」




雪菜は、

慌ててタクシー呼んで追いかけた。

GPSはラブホテルを指していた。


「嘘!! ウソウソ≫≫嘘だああぁ。」


何回も何回も電話をかけた。

時間を置いて、また大夢に電話掛け

てみる。電源が落としてあった。



がっくりと項垂れ

タクシーに乗り込んで来た道を帰る。



もう、もう遅い!

阻止出来なかった自分を責める。

一歩遅かった!



大夢が雌ライオンに食べられた。




ショックは大。

「なんで、なんでええぇ。」


涙とゆうものは決壊したらなかなか

止まらない。

人目は気になるが後から後から目から湧き水のごとくブクブク沸いてくる。



一度の過ちなら‥

       許してあげれる?



でも快感過ぎて、癖になったら‥

あのスタイル。

勝ち目は絶望的に 無い。



‥‥また引っ越し?

だから近くに住むのはいやだっ

たのに・・・



想像は膨らんでもう、あること無い

事いやらしい事ばかり

考えて生々しく抱き合う2人が

映像になって頭の中で

上映される。


アヘアヘ言ってる大夢と

anan言う狭山‼


鼻水と涙とで顔がグチャグチャだ。

🍕ピザ食ってたから?

🍗チキン食ってたから

間に合わなかった━━━━━😭




ホテルの部屋に入ると奈津が抱き

ついて来た。


「奈津どうしたんだよ。」

 奈津は俺を抱きしめながら


    「好きなの、

大学の頃からずっと‥

     大夢が欲しい。♡♡」




俺は奈津の縋るように回された腕を

払い


「奈津、俺には彼女がいる。

 愛してる彼女がいるんだっ‼。 」



  「あの‥🐷ブヒ子豚ちゃん?」


「は!! お前なんつうた?子豚ちゃん?

 は!! あり得んわ!なにそれ!!」


「お前がどんないい女か分かんない

ケド・・・


 俺に雪菜は必要だ。帰るよ!!

 お前も帰れ。」


奈津はまた飛びついてきた。


「大夢好き!好きなの、

 大夢じゃないと

  私‥。」


「カノジョがぁ

いるんだよってんだろうが💢

分かれよツ」!

 俺は力いっぱい跳ね返した。




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