第4話 大夢ヤンキーお姉ちゃん。

「おーい奈津、皆来たか?」

ノンビリとした幸せそうな大夢の

声がした。

2人が顔を見合わせたのを

一目見て意気消沈。


.。oO(あ~こりゃ勝てねーワ、

美人だし、大人。この女が狭山か?)


グアーン〜‼ショッ﹏クック‼


こ憎たらしいケド、2人お似合い‼

大人の雰囲気ムンムン

さっきの子猫ちゃん達の話にも

納得‼



デッカイ衝撃を受けながら

身の程を思い知る。

ションボリ

・・・か、帰る・・・💦か⤵


しやぁーない”‼。トボトボトボ


大夢と私じゃあプッと笑われそう

だけど彼女となら、憧れるカップル

じゃなかろうか?



「奈津一?皆来た?」



大夢が彼女に確認してるから何人か

来るんだろう。鍋パーティーは、

嘘じゃ無さそう…


それになに?あの鼻にかかった

大夢の甘い声‼ムカァ

会社ではあんな声だすてんのか?


なーにが「奈津ー皆来た?」カヨ

来てねーよ!スーパーでタラタラ

あんたらの邪魔しねーように

女の子達気使ってら‼

とおもいつつ雪菜は狭山を

じー( ⚭-⚭)


「あ!! 違った!ゴメン。大夢。」

狭山と名乗るらしき女は私を見ると


スゴスゴとドアを閉めた。


彼女は最初ドアを開けたら私が

いて、わたしを会社の同僚と思って

出迎えようと思ったが、



・・・・ん?

なんか違う?と思ったらしく


見覚え無い姿形のドカーンとした

雪菜に彼女はこの人誰?

みたく顔をかたむけて?

???みたいなリアクション。


「ああ〜」

と言った後

隣人さんと勘違いしたようで

驚きつつ頭を下げてドアを閉めた。


     ば• た• ん•



としまったドアの音が

大夢と私の間に見えな壁が


ドカ━━━━━━━━ンと、


落ちて来たようだった。

「ココから先は入れません。」

テキナ


凄い距離感を感じた。


それからどうやって帰り着いたのか

気がつくと、ぼーっと

TVを見ていた。


それから色々考えた。

あれから随分時間が過ぎていた。

時計は、0:00になっていて

大夢に電話してみた。

電話は電源が切られて・・た。


こんな感じに、心配しない彼女は、

居ないよ━━━💦


チビ、デブでもブスでも自分の彼氏がペルシャ猫と子猫ちゃんに

ニャンニャンやられてると思えば

野良のメス猫で落ち着かない。


いても立っても居られない

寝れるレベルの問題じゃない‼


どう頑張って寝ようとしても

目はギラギラ夜行性のイノシシ

のように突進したい気分

変な興奮で眠れ無い。


「💢どーゆう事‼

大夢、説明シロ💢

やましい事なけりゃ電源切るな‼」


と怒鳴り込みたいが、返り討ちに

合うのは必須‼


それもダリィ‼


眠りに落ちることなくベッドの中で

目は爛々!

日が昇るのも待てない気分


朝早くから、サングラスをかけ、

グレーの帽子に黒いパンツにグレー

のブーツをはきスマホを握りしめ

大夢の部屋が見える公園で

ジャングルジムに隠れて様子を

伺った。


「ママー黒いだるまさんがいるぅ」

女の子がジロジロ雪菜に向い指を指す」


「み、見ちゃだめよー」

子供連れの親子に向かい雪菜は

「怪しくないですってばー」

と声をかける。


ヒッ、と声を上げてそそくさと

母娘は逃げて行った。

気を取り直し今度は見えない所に

身をかくす。

不審者扱いされては堪らない!


AM10:00ドアが開き数人の男性が

出てきた。



彼女と、2人っきりじゃない事に

ホツとするが、しかしまだ彼女は

出てこない。

もう帰っちゃった?


するとエプロン姿の彼女が大夢と

見送りに出てきた。


2人並んで

「又会社でネ。」

と手を振る。


「お邪魔しましたー

狭山さん。」はぁ?



ってか、そこは

「山形課長お邪魔しましたー」

だろうが💢

そこには狭山は住んでません。

大夢もニコニコ何も言わないって、

なんですか‼


「新婚夫婦、気取りカヨ‼ムカツク」




「ん~クヤシイーッ!なに💢!!

あの女 」


雪菜は、イライラしながら

 耐えきれず本当に耐えきれず

 大夢のお姉ちゃんに電話を掛けた。



「お姉ちゃん、大夢の部屋に

女が居る。」





お義姉ちゃんは私と大夢が付き

合ってる事を知ってるから

スッ飛んで来てくれた。



昔、パシリに使われ、さんざん

な目にあったけど

お姉ちゃんは大好き。


「もう一時間2人っきり、どおしょ

う。」そう言うと


「いい、雪菜、もしの事があれば、

覚悟しなさい。

 我が弟ながら腹立つ!」

気の強いねーちゃんはまるで

広瀬香〇に似ていて頼りになる。


「雪菜行くよ‼」


雪菜はお姉ちゃんには逆らわない!

昔からの習わし

細身で気の荒いねーちゃんは

行動派、どうしようは、通用しねぇ


お姉ちゃんは堂々と雪菜から

部屋の鍵をぶんどりバ━━━━ン

と、開けた。


ドカドカドカと頭から湯気出し

ながら入って行った。


二人は寝室にいた。

大夢は、ねーちゃんを見て飛び上

がり彼女は急に現れた2人の女を

見た途端まだ服は着てたけど、

慌てもしなかた。


「この女、誰‼」

お姉ちゃんは、回りくどいの

が大嫌いなのでストレートに聞く‼


「大夢、答えろ

この、女は誰‼」


大夢は

il||li (ち、ちが、ちが、ちがう。) il||li


「大夢、だれ?」

雪菜も便乗して、ツイ聞いてしまう。



慌てて離れたが、雪菜はしっかり

見てしまった。

大夢が彼女を後ろから抱いて

いた。


大ショック‼

꒪д꒪IIガーーーン


所詮初恋なんてこんなもんでしょう。

成就するわけがない。




「違う!違う!誤解だ、違う。」



大夢は、両手をバタバタさせながら

言い訳を叫んでいたが全部嘘にしか

聞こえない。


何時も雪菜と寝ている寝室に

雪菜がデブだからと買った

高━━━━━い頑丈なダブル

そのベッドの前に・・・

華奢な女と寝るんか!

デブリン雪菜の為に買ったベッドで寝るんか!ヤルんか?と


雪菜は、大夢に聞きたかった。

お前は何時から痩せひぼけた

女を好むようになったんか‼


2人は・・・佇んで大夢は


言い訳のオンパレードを並べて

無実印を、捺したがる。



今日は、阻止出来たが何時も見張

ってる訳もなく、二人はどんな

関係か分からない。



皆を先に帰して二人っきりな

わけですヨ。

ヤル、一択しか無いでしょう!

如何に鈍い雪菜でも、

事に及ぶ前を見れば‥OUT ーO



いやいや、寝室に2人で居た

時点でもう最高の、裏切りダワサ。


彼女も私達を見ると  「誰?」

と大夢に聞いたが大夢は、


「姉 と …」‥



「と?」



彼女は大夢を見上げて聞いた。

言いにくそうだったので雪菜が

口を開く。



「近所のものですよ‼、お姉さん

何でも無いみたいだから帰り

ましょ。

   大夢タヒね!!。」


大夢は何もいわずアタフタ。


「お姉ちゃん行こう。」

もう仲良く並んだ2人を見るのに

雪菜の堪忍袋は、限界‼

お姉ちゃんのブラウスを引っ張る。


お姉ちゃんも頷いて

「オマエ覚えてろ!」

ショルダーバックを掴み

捨て台詞を吐きいきなり

ブイィィィンブイィィィンブンブン

とショルダーバックを

振り回し狭山と大夢は、

オツトッットット、オッオッ

と体を回し避けやがった。


2人とも運動神経は抜群


お姉ちゃんと雪菜は、チッと

舌打ちをして二人で寝室をでたが

睨みをつけて2人に


「おまえ、実家に帰って来んなよ!

お母さんにも、チクるからな‼」


またまた捨て台詞を残して、ねーちゃんは、


「雪菜‼」

と強く一言‼

ハイッ

その一言に昔から従う様に出来ている雪菜は、逆らわない。

お姉ちゃんの後に続く。



お姉ちゃんは私を心配して一人に

しなかったけど

早く一人になりたかった。

泣きたかった。


ションボリするのは許して欲しい。


心配する、大夢のお姉ちゃんに

今日友達と映画に行くと嘘を突いて

しまったけど‥


誘われるまま

お姉ちゃんとカフェで朝ご飯を

タップリ食べて部屋に帰った。


とりあえず、ヤケ食いって

傷を癒す応急処置を終えた。


何もする気が起き無い。

だって大夢とは終わった。



何しょう。

ボリボリ常備している

ポッ〇ーをとりあえず食う。


見るわけでもないTVをつけてボー


何時もなら大夢の部屋でマッタリと

DVD見たり洗濯したり

ご飯作ったり、ボリボリ


何する?明日も何する?

空白になった毎日が今から始まる。

ボリ…ボ…リ、ハア💨

大好きなポ〇キーが飲み込めない


ポッ〇ーの五本食いも半分も

食べれない・・・

かなりなSHOCK







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