第8話
寮に着いた。私は、後悔した。あの時、鳩を追いかけなければ、、
いや、そもそも私がいじめられていなければ、、
いやいや、そもそも、、
私が産まれていなければ、、
5月10日 (月)
晃君は、、
あっ、いた。良かった。生きていた。
触れてしまったのは、土曜。つまり、来週の月曜に学校にいれば大丈夫だったということだ、、、でも、あり得ない。私の呪いを受け止めて私を包んでくれる、、訳ない。
1時間目 数学
晃君をジッと見てしまう。数学に集中しようとしても、気になってしまう。これが見納めになるのか、、
5月11日 (火)
今日もついつい晃君を目でおってしまう。ヤバイ、、最近はいじめられても何も感じなくなった。だって、理解者の晃君が死んだら、何も意味が無くなるから、、
5月16日 (日)
運命の日。もう死んでしまっているのかな?生きていてほしい、、
公園に着く。回りを見渡す。晃君は、、いない、、
やっぱり、やっぱり私は生きていてはいけなかったのだ、、
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなざい。ごべんなじゃい。」
涙がこぼれ、鼻水が流れた。
「ぐすん。ぐすん。」
ごめんなさい。晃君。
「ごべんじゃしゃい。」
ごめんなさい。生きていて、、
「泣かないで!」
その時、聞こえたのは、溺死したはずの晃君の声だった、、
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