第二話 葛藤

理恵に「思春期」と言われたこのワードが気になっていた。高校生なんだし思春期はもう過ぎてるはず、だからわたしのこの人生を辞めたいという考えは思春期なんて甘っちょろいものじゃないはずだ。


わたしは自室で真っ暗な部屋でベッドで体育座りをして考えていた。

わたしは違う、わたしは違う、わたしは違う。

理恵が間違っているんだ。他人だからそう簡単に結論を出せるんだ。


その時浮かんだ感情「わたしが自害すれば人生を強制的に辞められるのでは」と。

自害なんて良いものではない、しかしTwitterなどを見ているとリストカットの写真を堂々と載せて苦しい、助けてと書いている。


「情けない」わたしは心にもないことを言った。

要はかまってちゃんアピールなんでしょ、死ぬ勇気がないくせに誰もかまってくれないからそういう事をするんだ。

わたしは全く思っていないことをドンドン頭が思いついていった。


涙が出た。


わたし……何やってるんだろ。


「馬鹿だ……わたしって」

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