応援コメント

六、酔人」への応援コメント


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    雅さんの柔らかく優しい雰囲気が素敵です (*´∀`*) 仙も彼女の優しさにほっとしているところ、ありますよね。

    京都弁も雅さんの雰囲気そのままで良い!と思っているのですが、小鹿さんは京都弁ネイティブなのでしょうか?

    これからお話に絡んでくるであろう人物が次々に登場して、けれど登場シーンがそれぞれ個性的なので分かりやすいのです。

    ・・・・・・あとは私の勉強次第ですわ(゚ω゚;)

    ちょっと物語の冒頭で、いろいろお聞きしたり応援コメントが長くなっているのは、こちらの話を読ませていただく上で、何を軸にして読めばいいかな?という辺りを小鹿さんにインタビューしている感じなのです。

    軸ができたら静かになりますが、時々もしょもしょとコメント書かせていただくと思うのです。

    東京の博物館巡り、いいですね!公立だけでなく、私設や、展示会場での展覧会も是非チェックしてみて下さい!地域の資料館めぐりも是非(゚ω゚)

    ――――↓は感想とはちょっと外れるので読まれなくても結構です↓――――
    新選組が"古典的教養"となったのには、第二次世界大戦後の東西冷戦が背景にあるのかなと思うのです(゚ω゚)

    当時、日本は戦後の日米安保をめぐって国内が揺れていました。
    60年安保そして70年安保と、10年毎の条約改正ごとに激しい反対運動が起きていたのは、なんとなく小鹿さんも聞いたことがありますかね。
    1951年の初回の安保条約はまさしく、今、小鹿さんが書かれている小説と同年代の出来事ですね。ちょっと遅いかな。

    極東アジアに位置する日本では、ロシアよりも中国のいわゆる中共思想とアメリカの自由経済主義のイデオロギーの衝突が起きていました。

    日米安保に反対する国内の改革派は、明治維新に動乱をなぞらえて、自らを坂本竜馬や西郷隆盛ら維新の英雄に投影しました。
    改革派には大学生を主体とした若者が多く賛同してその動力となりました。
    当時の若者の間ではフォークソングが流行しましたが、武田鉄也が海援隊というグループで活躍していた時代です。
    日本政府は江戸幕府で、まあ、倒幕ということですね。

    その流れで、第二次世界大戦の戦争責任を政府に追及するアイコンに使用されたのが「新選組」だった、という面があります。
    前途ある若者が政府の誤った政策によって命がけの抗争に巻き込まれ悲劇的な末路を迎える、そのストーリーを大戦の戦死者に当てはめ、
    彼らの悲劇性を体制批判にもっていこうとした世情の流れがあったようです。個々人のキャラクター設定もこの時、行われているようです。

    新選組を題材にした小説は、1950年代~1970年、特に安保抗争が激しかった1960年代に代表作となるものが多く出版されています。
    それに追随するように検証する歴史本も出されて今日に至っているのですが、当時のイデオロギー色の強い歴史本は少々資料としては中立性に難があるのです。
    ・・・・・・歴史に中立性を求めるのが間違いと言われればそれまでですが。

    ちなみに新徴組は、当時出版された日本史通史に「幕府の犬」と、えらいこと読者の価値観を固定化する表現ひと言で片づけられています。
    アンコンシャスバイアスどころか、コンシャスバイアスだわ、こんなん。最後まで幕府を守ったのに。・・・・・・守ったから、ですが。
    新徴組に関する情報統制は明治維新の時にもあったのですが、ここでトドメを刺され、歴史の表からその存在が消されました。
    新徴組の"情報"の流れは、私が「冬青木の坂の上」を書くに当たって調査した部分ですね。

    幕末維新期と安保反対の学生運動、この見立てには当時反体制側に多くいた知識人(インテリ層)がその教養を提供していた、という背景があります。

    このようなイデオロギー色の強い時代背景があるので、少々、私は新選組への探求を意識してブロックしていた面がありますが、おそらく小鹿さんが書く新選組は、その様なイデオロギーとは無縁のところにあるかと思います。

    なので、ふつうに読むのです。

    そんな戦後東西冷戦のイデオロギーを背負っている新選組のお話を書いた小鹿さんが、今度、ハンガリーでの東西冷戦を題材に新たに物語を書くということに、この、こう、なんともいえない感慨も持っております。どんなお話になるのか、楽しみにしています。

    ・・・・・・もうほんと、毎度長くてほんとスミマセン。

    作者からの返信

    (非常に長いので、後半のリンク先は、お時間あるときにでも流し読みください。ほぼ独り言みたいなものですので、ホント、お気になさらず)

     ひとまずは、京言葉への質問について。
    (京都弁って言うと、叱られますの。ウチ市内出身やねん、とおっしゃる方に 笑。市内って、京都市内じゃなくて、洛中って意味らしいです。いやはや、京都〜って感じですわ)

     えっとですね、私は大学以降に関西に来ているので、京都弁はネイティブではありません。
     一応、同級生やバイト先の人たちが、京阪奈の言葉で話すので、関西弁表記は(細かい区分はともかく)耳に馴染みのある言い回しや活用形になるように注意しています。
     あと、名詞を置き換えすぎないこととかも気を付けてますね。


     さて、これを軸にして読め、とは、書き手からはとても言えないのですが、そうですね……私が物語を描き始めたときに、これだけは気を付けたいと思っていたことは、
    「実在した人物を扱う以上、ご本人やご子孫の方々への敬意を忘れないこと」と、
    それと並んで、

    「登場人物、皆がそれぞれに考える個人である」

    という描き方をすることです。

     新撰組モノ(とここでは言及範囲を限定しますが、広汎には歴史モノ)を描くにあたっての難航ポイントの1つに、「史実エピソードを、どうストーリーに落とし込むか」が挙げられるかと思います。

     これが落とし込めないと、歴史エピソードは物語進行上、消化しなくてはならないタスクとなり、
    多くの場合、歴史の動かない日常パート(キャラクター小説部分)が長々と続き、突如、史実パートが挟まれて、また日常に戻る……の繰り返しとなってしまいます。
     このストーリー構成では、史実パートで得られたはずの「経験」も、登場人物たちの「成長 or 変化」に繋げられません。そのため、ストーリー面では、誰が何をどうするために誰へと働きかけているのか、そんなことがよくわからなくなってしまうとか、キャラクター面では、死期に臨んで突然に性格が変わってしまうとか、
    そんな物語展開上の「事故」が起きやすくなってしまうと考えています。

     では、どのようにして、史実エピソードを物語に落とし込むか、ですが。
     その方法とは、私にはやはり、キャラクター設定を作り込むことにあると思えるんです。

     すなわち、史実エピソードを現象、登場人物たちの思考や行動を反応と考えた場合、その連鎖の理屈が理解できる必要があるはずです。
    (できなかった場合、尊王攘夷や将軍への忠義は、ただのおまじないに成り下り、新撰組の描写は、思想もなく盲目的に将軍家を信奉した『幕府の犬』となってしまいます。それは、本当に悲しいことですね……)

     私、十分量勉強しましたなんて、とてもとても言えませんけど、
    理解しようと書物に向かい、やっぱわからんと書物を投げ出し、わかる範囲で考えて再び書物を読み直し、なんか理解できた気になるけれど、やっぱりできていない 笑……この繰り返しは、作中、主人公の思想の獲得とリンクさせています。
     同じように、歳三に対する複雑な感情とか、後々出てくる友人たちへの思いとか、それらにも、「このエピソード故に、主人公は○○のことをこのように思う」と示せるようにしています(努力目標)。

     ですから、この視点をもって見ていただくと、より楽しめますよ〜と敢えてサジェストするなら、
    「お互いを知らずに生きてきたふたりが、関係性を築き上げていく過程」
    「普通の女の子だった千歳が、いっぱし、幕末の世に染まっていく過程」
    と打ち立てさせていただきますかね。



     で、ここまでが、話の前提です。
    (話の長い者同士が意見提示し合うと、本当話が長くなりますねぇ 笑)

    よろしければ、お読みください。

    https://kakuyomu.jp/users/kojika_charme/news/16816700427417223470

  • 鴨さんがまだいるタイミングだったんですね。
    この人、ちょっともう女性関係がアレなんで、千歳さんが心配になるんですけど、大丈夫なんでしょうか。

    漢詩の挿入が「らしい」雰囲気を醸し出していて、うまいな、と思いました。

    面白かったです。

    作者からの返信

    掛け軸にするような詩であるかはさておき、
    芹沢先生はきっと李白お好きだと思ったんですよ
    あと、陶淵明&白居易も
    いずれも愛飲家(婉曲表現)として有名な詩人です

    ちなみに李白は、

    百年三萬六千日
    一日須傾三百杯

    百年あろうと日数にしては、たった三万六千日なのだから、
    一日三百杯は飲まねばならんのぅ

    という素晴らしいお言葉を残しています
    いえ、私は嗜む程度ですよ 笑