学舎と寄宿舎生活 番外:ルスター退学後をレイン・ターツ視点で

 いつの間にかルスター君が退学していた。

 それを知ったのは、退学を知ってから一ヶ月くらい経った後だった。

 そのときは


 え?!

 退学したの?!


 という驚きしか出てこなかった。


 ※※※※※ ※※※※※


 離れ離れになった僕らは、五年になってから話し合いの場を設けた。

 実践の授業が、どうにもしっくりこない、というか、落ち着かないというか今までと違うというか……。

 違和感がすごくある。

 けど言葉にできない、というか……。

 そんな中での話し合いだった。


「実践の授業の前後で、レベルアップすることなくなったわよね」


 サクラさんの発言で「それだ!」と合点がいった。

 みんなも同じことを感じてたらしかったから、サクラさんの指摘したことが要因、とみんなは納得できた。


 それぞれのパーティに戻ったら、現パーティメンバーが初めて十然の授業を受けた学年の時、レベルアップはどうだったか聞いてみることにした。


「そりゃ二つ三つレベルアップしたときは、どんどん上がっていく感じがしたけどさ」

「レベルが上がるにつれ、次のレベルまでの間は空くようになったよね」


 耳を疑う回答が返ってきた。

 そりゃそうだろう。

 こっちは毎回レベルアップしてたんだ。

 それに二つ三つ?

 こっちは初めての授業の時には、カーク君なんか五つくらい一気に上がってたはずだ。

 最低でも、毎回レベルアップし続けていた。


 パーティ内での実践の攻略会議中、話の流れでレベルのことを聞ける雰囲気になった。

 そこで、みんなそうじゃなかったのか聞いてみた。


「何言ってんの? 毎回レベルアップする方が変なんだよ」


 変……。

 いや、何と言われようが、現に毎回レベルアップしてきた。

 無視できない現実だ。


「前々から思ってたんだけどさ。お前の前のパーティ、突出してレベルが上だったじゃん。何でそうだったのかこっちが聞きたかったんだよ」

「何でって……戦い方が違うとか……?」


 としか考えられない。


「レベルが同じかそれ以上のレベルの魔物を倒せば、そんなに時間かからずにレベルアップできるけどさ。レベルアップした後も同じ魔物を倒し続けてたら、そりゃレベルアップに時間はかかるようになるに決まってるだろ? って言うか、授業でも習ってたじゃん」


 うん。

 確かにそれは、授業で習った。


「なのにお前らいつもレベルアップしてたじゃん」

「確かに……。あ、いや、ルスター君はあんまりレベルアップしてなかったよな」

「ルスター……って、去年退学した奴か。いや、あいつ、確か人並みのレベルだったぜ? 傍から見て可哀想だったな。人並みのレベルなのに、レベルが低いって責められててさ」

「え?」


 だって、僕らの中では一番レベルが低かったし、レベルの伸びも悪かったんだけど?

 責められるほどじゃないにしても、みんながレベルアップしてる中で一人だけレベル上がってなきゃ、怠けてるとしか思えないだろ。


「だからお前らの誰かとパーティ組むことになったら俺らも責められるのかな、って内心びくびくしてたんだけどさ」


 いやいや。それはない。

 だってみんな、頑張ってるじゃないか。

 それぞれ役目を果たしてたし。


「僕は今まで、みんなと同じように、やれることしかやってなかったよ? 無理すると危ない目に遭う、とも言われてたし」

「だったらなおさらおかしいだろ。同じことして、何でレベルが10以上も違うんだよ! お前らの方が異常だったんだよ!」


 次第に雰囲気が悪くなってきた。

 何で僕が責められなきゃならないんだ?

 と思ってたら、リーダーのクリフが制してくれた。


「待て、メッツ。レインにそんな事言っても分かんないだろ。それより、今現状のパーティメンバーで、どう効率よくレベルを上げられるかってことと、他のパーティとの連携についてだな……」


 僕に投げかけられた「異常」という言葉が引っかかる。

 僕らは異常……普通じゃなかったのか?


 ……確かに僕らはレベルは、学年の中でも異様に高かった。

 その中でも特にサクラさんが高い。

 それに次いでカーク君。

 そして、他の学年とほぼ変わらないルスター君。

 何で彼だけ低かったのか。


 そして、逆に、以前と比べてレベルアップの頻度が下がってることを責められはしないだろうか? という心配と、その指摘で詰め寄られる恐れも生まれてきた。


 僕らはまた集まって相談した。


「……最近、あたし、パーティからあまり当てにされなくなったのよね」

「あたしも。レベルは高いくせに、戦闘経験があまりなさそう、って言われた」


 集まるなり、リーチェさんとラーファさんの愚痴が始まった。

 人並みには戦力はある、と思ってたから、そんな話を聞いて驚いた。


 冒険者レベルは、カーク君が33、ラーファさんが29、リーチェさんと僕は30、サクラさんは36。

 みんなから聞いた、現パーティメンバーのレベルは、大体14くらい。

 レベルが自分の半分以下のメンバーからそんなことを言われたら、流石に凹む。


 でももし彼らと同じくらいのレベルだったら、僕らはどう思われてただろうか?


「先生に相談してみるか」


 カーク君にしては珍しく弱気な発言は、僕らのそんな悩みの深刻さを現していた。


 ※※※※※ ※※※※※


 僕らは寄宿舎の先生の部屋にいた。

 もちろんシュース先生とラミー先生に悩みを打ち明けに、だ。


「はい。レベルの上がり具合が明らかに衰えています。実践での役割を放棄したり怠けてたりしてません。今までと変わらない働きをしているはずです。なのに、レベルが上がらない授業がここ一年くらい続いてます。そのことで、評価を落としたくはないですし、そう受け止められたくもありません」


「……なるほど。そこで先生達に相談に来た、と」

「こういう時が来てほしい、と願っていたけどね」


 先生達は眉をひそめている。

 僕らの深刻さを分かってくれたのだろうか、我が身のことのように思ってくれてるのなら、これほど心強いことはない。

 けど、ラミー先生の一言は気になる。

 この相談をしにきてほしかったけど、来るのが遅かった、ということだろうか?


「……それまではレベルは上がり続けていた、ということだな。それは分かってたんだな?」

「それはもちろん」

「……それは普通のことではない、とも分かってたかな?」

「……」


 カーク君は返事に困ってるようだ。

 実践に出るたびにレベルアップしていたんだ。

 うれしくないはずがない。

 毎回そんなことがあったら、実践に出るたびにレベルアップするのは当然、と思いたくもなる。

 他のパーティは、出動する前と変わらない結果になることが多かった。

 そのパーティは一つや二つじゃない。

 僕ら以外のパーティ全てそんな経験を、初めから積んでいた。


 そして、授業の講義の話にもあった。

 戦闘の相手の魔物のレベルが下であればあるほど、レベルアップしづらい、と。


 レベルアップすればするほど、戦う魔物のレベルはほとんど変わらないが、そのレベル差はどんどん広がる。

 だから、レベルアップするのは妙だ、とは感じていた。

 でも考えたくなかった。

 レベルアップするのはうれしいことだったし、楽しいことだったし、面白いことだったから。


 だから、気付きたくなかった。

 みんなの方がまともで、僕らの方が異常だった、おかしかった、と。


「……一回君らのパーティで、おかしなことが起きたのは覚えてるかな?」

「おかしなこと?」

「うん。報告は聞いてるし記録に残してるんだが……。冒険者レベルは、通常は下がることはない。術のドレイン攻撃を受けること以外はね。けど一回、君らの誰かが、出動前よりもレベルが下がったことがあったんだが……覚えてるかな?」

「……ないよな?」


 カーク君は僕らに聞いてきた。

 僕らにはそんな覚えはない。

 けど……。


「あ……」

「どうしたの? サクラさん」

「ルスター君のレベル、一回下がったことなかった?」


 その言葉が出た直後、シュース先生は軽くため息をついた。


「おかしなこと、と言うのは、本当におかしなことなんだ。気のせいでも何でもない事実。その原因を追究しようとせずに、気のせいだ何かの間違いだ誤解だと言い張り続けるのは、冒険者の仕事で仲間の安全確認を怠ることにも繋がる。事実確認をする気がない、ということだからな」


 叱られた。

 悩みを打ち明けに来ただけなのに。

 相談しにきただけなのに。


「そしてもう一つ。ルスター君のレベルはどうだったか覚えてないか?」

「それは……」


 カーク君が口ごもる。

 また叱られる、とでも思ってるに違いない。


「僕らのレベルについて来れなかった、のは覚えてます」


 代わりに僕が答えた。

 普段から、ルスター君をそのことで責めてたじゃないか。


「よく考えれば分かることなんだけど、よくもまぁ隠せられたものねぇ」

「隠した?」


 ルスター君、何か隠してたのか?

 隠す、というより、知られることが難しい術は使ってたのは知ってたけど。


「……レベルアップは成長に繋がる。喜ばしいことだし、本人にとってもうれしいことだろう。だから……そうだな……祝福される、という表現が適当か」


 いきなりレベルアップの話に戻った。

 何なんだろう?

 まぁ、言ってることは分かるけど……。


「祝福の反対は何だと思う?」

「……呪い、ですか?」


 リーチェさんの答えに僕も同意見。

 みんなも頷いている。


「うん。先生もそう思うよ。つまり……あの王冠の紋章は、他者に祝福をもたらす呪われし紋章、とでも言うんだろうな」


 え?

 王冠の紋章……って……ルスター君……の?

 思わずサクラさんと見合わせた。


 効果は教わってなかったはずだ。

 職員室でベナス先生から、まだ知るべき時じゃない、みたいなことを言われた覚えがある。

 ということは……ルスター君は知ってたのか?!


「君らのレベルは他の生徒と比べたら桁違いだ。そして、あの紋章の術は、詠唱や呪文なしでも発動する。ただしその場合の発動条件は、対象に接触すること。心当たりはないかな? あるはずだ。不自然に体力魔力、気力が回復した経験とか、な」

「……あ……」


 サクラさんが声を上げた。


「それまでは……休めば治る、と思ってました。でも治らなかった。自分に術をかけてもよかったんですが、休みたかったんです。でも……そう言われれば、そんな時はルスター君に必ず触られてました。そのあと休んだら、体調は完全に回復で来てて……」

「休んだから、じゃないの?」


 ラーファさんの言葉にサクラさんはかぶりを振った。


「同じように休んで、それまでは何の快調への変化はなかったもの。なのにルスター君に触られた後に休んだ次の日は必ず……」

「治ってた、ってわけね?」

「はい……そうです」

「何度もそんな体験をして、気付かなかった、と。まぁ思いもしないことだろうから気付くわけはないとは思うけど……」


 ラミー先生の言葉にサクラさんは項垂れるしかなかった。

 されて嫌な事ばかりされてた、と思ってばかりだったようだったから、レベルを上げて回復してくれてるなんてことは夢にも思ってなかったに違いない。


「じゃあ、戦闘中の合間にちょくちょく触ってきたのは……」

「レベルアップによる能力上昇を図り、戦闘で優位に立ってもらうため、ね」

「……ふ、ふん! じゃあ俺達は、あいつの手のひらの上で転がされてたってことかよ!」


 カーク君が憤る。

 物の言い方は荒い。

 けど、物の見方によっては間違っちゃいない。

 でも、帰還後のルスター君の態度は、どこか周囲を警戒するような、そんな素振りをしていた。

 今までそのことを誰にも知られなかった、ということは、周囲にばれないように警戒していた、と考えていいと思う。


 手の平で転がす、なんてことを企む者が取る態度だろうか?


「そうかもしれないわね。でも、自らのレベルをみんなに分け与えてでもする事かしら?」

「え?」


 分け与える?

 どういうこと?


「術をかける相手のレベルを上げる。王冠の紋章の効果がそれ。でも、レベルを上げるのが術の効果じゃなくて、術士の冒険者レベルを、術をかける相手に分け与える。それが紋章の術らしいのよ。みんなと比べてレベルの成長が遅いのはそれが理由。自分が無事に生還するために術を発動したのかもしれないけど、そうする必要がないくらい成長してるわよね。それでもその術をかけ続けた。単純に術のレベルを上げたかったのかもしれない。そうする理由は本人にしか知らない。けど手のひらの上で転がす目的なら、自ら退学を決めたりしないでしょうね」


 それは……まぁ確かにそうだ。

 つまり、自分の支配欲を満たすため、ではなさそうだ。


「……普通の十一年生でも届かないレベルまで上がってるの、自覚ある?」

「え?」


 次から次へと聞かされる話は、どれも初耳でどれも思いもしないことばかり。

 卒業生が到達するレベルをはるかに超えている、なんてことも考えたことはなかった。


「レベルが上がるということは、能力も高い、ということ。つまり、羨ましがられてるってことね。……ここは、冒険者を育てることを主としているの。冒険者として、そして人としてどうかと思われる感情を生み出すのはよくない、と判断したんじゃないかしらね」

「だったら、それを控えたら……」

「それともう一つ。ルスターはかなり疲れていた。休む暇もなさそうなくらいな。心当たりはあるんだろう?」

「う……」


 修復の魔術のことだ。

 カーク君から、次から次へとその仕事を押し付けられてたっけ。


「先生達からもルスターに言っておいた。助け合いは必要だ。だが、助けられっぱなし、助けっぱなしは助け合いにはならん、とな」

「けどあいつは実践で、ほとんど役に……」

「それだけレベルアップしてもらってか? ……新たにパーティを編成したが、その仲間達から羨ましがられてないか?」


 何もしていない、と思われてた仲間は、実はとんでもないくらい丈夫な屋台骨だった。

 そうとも知らず、普通に接してきたけれど……。

 でも言われなきゃ……。


「でも、そういうことをしている、と俺達に言ってたら、そんな……」

「なら、そう知らされるとして、ルスターから何と告げられると思う?」

「え?」

「ルスターから、みんなをレベルアップさせてるんだよ、と言われたらどう思う?」

「そりゃもちろん、お礼を……」

「例を言った後は? ……これからも頼む、とは口が裂けても言わなかったか? これからもレベルアップをしてもらえる、と期待してたんじゃないか?」


 そんなことはない、と言ったところで、その言葉を誰が信じてくれるだろうか。

 修復の魔術でさえ、そうと分かったら、僕らだけじゃなく同じ学年の生徒は、あんなにも依頼していた。

 もしこれが、街の修復屋さんに頼んでたら……。


「お返しも、何もしてなかったな……」


 思わず口に出てしまった。

 その僕の言葉で、みんなは僕に注目した。


「け、けど俺らは実践で……」

「その力は、レベルアップで成長した力のおかげだよね。ルスター君のレベル上昇を犠牲にして」

「……」


 今までが恵まれ過ぎていた。

 それに気付かずにいた。

 それが当たり前だと思ってたから。


「……今、ルスター君はどこにいるんですか?」

「連絡は取ってないのか」

「連絡先、知りません。編成されてからは特に……」

「ならこっちからみんなに、それを伝えることはできないな。もっともこっちから、そして彼からも、今のところ連絡はしていない」

「連絡先、知ってるんですね?!」


 連絡先を知りたがるその言葉に、シュース先生は渋い顔を見せた。


「知ってどうする? ルスターは生徒を辞めたんだ。……そもそも何か行動を起こすときには、必ず目的があるものだ。その目的は何だ? 謝礼か? 今更な話で、礼を言われても困らせるだけだ」

「そんなっ……」

「ルスター君だって、何で今頃になって礼を言われるんだろう? って考えるわよ? そして、多分分かる。でも分かったところで、みんなに返す返事はどんな言葉であれ、とても素っ気ないと思う。感謝の気持ちだけでも伝えなきゃ、とみんなが思ってたとしてもね」


 でも、伝えずにいられない。

 感謝よりも、今まで知らないでいてごめん、って。

 そんな謝罪の思いの方が、僕は強い。


「とにかく、こちらからは彼が今どうしているか、一々把握するつもりはないの。向こうから連絡が来るなら返事はしたりするだろうけど、今は何の連絡もない。知りたければ卒業するなり退学するなりして、社会人になって探してみたらいいわ。在学中は生徒の一人。その生徒一人一人の安全を守らなきゃいけない役目。それ以外の人の消息を把握する余裕はないわね」

「学舎から出たら、無関係ってことですか?」

「卒業まで冒険者としての成長を強く望む者よりも、学舎で作ってしまったしがらみを断ち切りたい人

 の報を大切にしろ、ということでいいのかしら?」


 冷たくはないがきつい言い方だ。

 退学しても、ルスターはルスターだ。


「退学するのは勝手だが、入学した理由を考えることだ。ほとんどの者が本人の強い希望によるものだが、家族からも望まれた。ここで初めて知り合った者のために、その希望から背く方がよほど重要なら止めはしない。だがその者が退学した責任を……ルスターに押し付ける気か?」


 流石にそれはない。

 休日を使って探し回ってもいいけども……。


「そうまでしてルスター君を探したい、その理由は……退学した後もレベルアップを頼みに行く、と言うこと? ルスター君は子供だけど、一応社会人として仕事することはできるから。それくらいの後見はしてるし。問題は、それを仕事としてるとしたら、その料金を払うのはあなた方よ?」


 お金はないこともないけど……。

 僕はそのつもりはない……けど……。

 みんなが項垂れている。

 サクラさんまで。

 まさか、それを狙ってたのか?


「卒業後の生活費などは、実践によって得た利益を国から受け取って、卒業する際には分配するの。だから心配しなくていいけど……。退学はそうはいかないわよ? 身寄りがいない彼には特別な措置はあるけど」


 誰も、何も言うことができない。

 まさか、こんな話までされるとは思わなかった。


「ま、レベルアップによって得た能力は裏切ることはない。卒業まで精進するんだな」


 僕らは言葉もなく、先生の言うことに従うのみだった。

 何も言えず、お辞儀をして先生の部屋を退出した。


 ※※※※※ ※※※※※


「……みんな、それぞれ部屋に戻ったら……レベルアップしてもらってた、という話……」

「言えるわけ……ないわよ……」


 カーク君の言葉にリーチェさんが即座に反応した。

 けど、二人の声に力はなかった。

 ラーファさんもサクラさんも暗い顔をして俯きながら廊下を歩く。


 リーチェさんの思いは僕も同じだ。

 それを伝えたら、普通なら誰もがみんな、ルスター君の元に押しかけるだろう。

 けどそのルスター君は既に退学。

 その思いの矛先は、僕ら五人に向けられる。


「お前たちだけ美味しい思いをしやがって」


 という気持ちと共に。


 だから多分、在学中に冒険者レベルが上がることはもうない。

 だから、成長を期待し力が伸びることを喜び、楽しみとすることももうない。

 そんな成長がないことを責められることもないだろうから、その心配は無用だろうけど。


 ルスター君はどこにいるか分からない。

 そんな僕らが今から卒業までにできることは、卒業まで、みんなと同じように授業を受け続ける事のみだった。

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