第7話:神雷
「おいおい〜、ビリビリはCかよー、」
「
誰だろうあの人たち、最初に喋った人、絶対強い、それにその後に喋ったあの人に関しては気配がまるで人じゃないみたいだ、他の3人も格が違う。
「あれ〜、確かお前、無能力者の」
ど、どうしよう....話しかけられてしまった。
「あっ!貴方は早乙女さん?ですね!」
「えっ、いや、はい....」
誰なんだ?この人たち
「私は
「おいビリビリ〜、そんな無能力者に構ってんじゃねーよ、早くいこーぜ」
絢辻さん?聞いた事ないけど、上級生かな?
「うるさい宇崎、早乙女さんのこと無能力者って呼ぶな、それにビリビリって....」
「わ、分かったって!分かったから刀抜こうとするなよ?!」
なんだ?今あの絢辻さんていう人が刀に手をかけた瞬間、何か光ったような....
「ごめんなさいね、早乙女さん、あっ、でも早乙女さんとは同じブロックですし、よろしくお願いしますね?また、お会いしましょ〜!」
一体、なんだったんだ....
「早乙女くん、おつかれさま」
「え?疲れてないけど?」
夜咲さんの方が疲れてるみたいだけど....
「あの人って誰なの?」
「やっぱりね、知らないと思ったわよ...あの人は生徒会会長、絢辻千桜よ」
あ、生徒会長だったのか
「司〜、お前よくビビらなかったな....」
「本当よ、貴方どれだけ鈍感なの....」
蓮二まで?皆、なにを感じてたんだ?
「あの人、現時点でこの学園最強の人よ。」
「えー?!さ、最強?!あの人が?!」
あの宇崎って人に対しては少し怒ってたけど、とても優しい人に見えた
「それに、あのピカッてのあっただろ?あれは絢辻会長の異能なんだよ、これが厄介でな...」
「どういう異能なの?」
確かにあの時、何か光るような物は感じたけど
「神雷、名前の通り神の
だから、あの宇崎って言う人も絢辻さんが刀に手をかけた時、あんなに動揺してたのか。
「でも、優しそうじゃない?」
「いや、そうかもしれないけどお前はあの人と同じCブロックなんだぞ?!お前の夢であるフェスタ出場はどうするんだよ?!」
確かに、周りから見たら僕が決勝まで勝ち進んだとしても、会長に玉砕されるってことか...
「まぁ、なんとかするさ」
「なんとかって言ったってなぁ....」
分かっているさ、生まれた時から人それぞれ才能の限界はある程度決まっている、より優れた才能には太刀打ちできないことは分かってる、僕にとってはそれが異能力だった、だけど僕の執着心と師匠が居ればなんとかなるんじゃないか、そう期待してしまうんだ。
「どんな人でも弱点が無いわけじゃないさ」
「そうかしらね、あの絢辻千桜はそうもいかないかもよ?神雷の他にも脅威になりうる技は幾らでももっているのよ??」
夜咲さんまで....けど、僕はもう止まれない、何故なら、手の届き得ない強さの相手ほどワクワクしてしまうからだ
「君が早乙女く〜ん?」
「あっ、はいそうですけど?」
次はなんだ....
「私、同じ一年の
「う、うん?よろしく....」
なんだろう、この子は不思議な感じだ、見た目的には温厚そうだけど、何かその奥に隠れた狂気のようなものを感じる....
「うん、早乙女くんは本番で私のエサになってね?無理して本気で戦ったりしなくていいからそんなことしたら君が死んじゃうからさっ」
「い、いや、まだトーナメントで当たるかも分からないんだし、エサだなんて....」
やっぱりこの子の真っ赤な瞳は彼女の狂気を写してる....
「寧々、下がりなさい。」
「あー、るなちゃんいたんだー?」
我妻さんと夜咲さんは知り合いなのか?
「そっかぁ、るなちゃん早乙女くんに完敗したんだもんね〜?やっぱ雑魚だなお前。」
「ふっ、そうね、私は彼に負けたわ、だけど寧々、貴方の方が早く負けるわよ?」
なんだ?我妻さんの余裕な感じ、いや、のらりくらりとした雰囲気が変わった
「あぁ?昔からうぜぇんだよ貧乳女、こんな異能もねえ男に尻振ってんじゃねーよ」
「あーら、貴方みたいな大きいだけで下品な胸じゃなくてよかったわ〜?」
やっぱこの2人って、犬猿の仲なのか?!
「チッ、またね早乙女く〜ん」
ふうっ、どうなることかと思った。
「あの、夜咲さんて我妻さんと?」
「ただの腐れ縁よ」
でもそれならもし、我妻さんとトーナメントで戦うことになっても夜咲さんから我妻さんの弱点を聞けるんじゃ....
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