第2話 センゴクジダイらしい
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
マンホールに、落ちちゃった!
――マンホールって、こんなに深かったっけ。
長くて10メートルくらいだったよね。たしか。
もう2分近く落ちてるんですけど?!
「けんちゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあああああん!!!!」
……ここにけんちゃんがいたら、「うるせー!叫ぶなら“
あ、桜厘山っていうのは、この町にある大きな山。「景色がきれいすぎて、山を降りたくない!」っていう由来なんだって。
――ってそんなことより!
周りの景色が変わってる気がするんだけど。
さっきまでは暗かったのに………
「さ、桜……?」
およっ?辺りが桜色に輝いている!!
チクタクチクタク…
眩しい光に包まれ、私の目には何も見えなくなった。
「…………いったぁ………」
体に痛みが走り、気づけば私は尻もちをついていた。
「……ん……?」
通行人が私のことをじろじろ見ている。(まあそうだよね。)
で、その人たち、
着物。
丁髷。
一髻。
垂髪。
下げ髪。
どれも、安土桃山時代の髪型。
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ?!」
――私は、あれからいろんなところに回った。
どうも私は、安土桃山時代・つまり戦国時代に行ってしまったらしい。
此処は、広島県。
広島城が造りたてみたいにきれいで。
通行人が、ノブナガ様がなんちゃらかんちゃら〜って言ってたかな。
戦国時代だと分かったのは、町にあった看板。
やっぱり、アニメでよくあるタイムスリップってやつかな?!
私、すっっごい興奮しちゃった!ヲタクっていう程ではないけど、歴史好きなんだよね!
――そして今私がいるのは……
なんとお城の中!!
なんていうお城なのかは分かんないけど、興奮しすぎて入っちゃったんだよね……
だ、だって護衛さんいなかったんだもん!!
でも今は、イカツイ顔の護衛さんが門を護衛中。
お城の広い庭から、出られなくなっちゃた!!
ぐう〜〜〜〜〜っ
うう、お腹減った……
『けんちゃーーーーーーん!おにぎり握ってえええええ!!お腹空き過ぎて死ぬる!!』
そう言ってけんちゃんに握ってもらったおにぎり。
優しい味がした。
隠し味にカレールーはないと思ったけど。
ぐう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ
「おぬし!何者!!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおびっくりしたあああああああ」
「静かにしろ曲者おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
(叫び合いみたいになっちゃたけど)護衛さんに、見つかっちゃった!
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