第8話 マイケルくんと私

マイケルくんはよくモテます。

なぜなら高身長イケメンだから。

そしてチャラいから。

いや、決してチャラくないんですよ。

ただスタンスがラテン系のアレなんですよ。

女性には優しくレディーファースト

よく褒めよく可愛がる

私にとっては過剰なほどの愛情表現

そりゃモテますよね。


並んで歩いてもマイケルが恥ずかしくならないくらいには可愛くならねば。と

できるだけのオシャレをしたしお化粧も勉強した。

いつしか

「相手に対して自分がどうあるべきか。」の気持ちが「恋愛的な好き」なんだなと思い始めました。

「嫌なことがあっても我慢する。それが好きということ。」だとも思いました。

実際それで上手くいっていました。


だけど少しのことで壊れてしまうのが子供の恋愛


ある日デートのことで喧嘩をしました。

理由はマイケルの部活の休みと私の部活の休みがなかなか合わず、2人で遊びに行けない。

私の部活がほぼ休み無し、休日は昼まで部活からの学習塾

学習塾が終わってからの家事。

そんな毎日で疲れ果てメールを返すのもやっとだったことが引き金でした。


日曜日のお昼から遊びに行く予定でしたが、土曜日に練習試合が入ってしまい土曜に終わらせるつもりの家事が終わらないのでもしかしたらきついかもしれない。という私のメールで喧嘩になりました。

その喧嘩をしたのが木曜日の夜。

金曜に学校ですれ違っても無視されメールも返信なしの状態で困った私はミクに相談をしました。

「うーん。もう少し信じて待ってみたらどう?マイケルとケイコなら大丈夫でしょう。お互い頭冷やそう期間ってことで!」

とミクが言ってくれて何とか冷静を保つ私でした。

翌日の練習試合ではミクのおかげで何とか試合に集中して監督も満足な練習になりました。(笑)

監督が満足すれば早く終了できる部活だったので急いで家事を終わらせ学習塾に。

寝る前にマイケルに謝罪のメールを送ったら

「いいよ」とだけの返信が来てひとまず一安心のまま眠りにつきました。

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