第47話 絡まれてます
そうして一旦自宅に帰り、身支度を整えてから、またコーヒースタンド『ピーベリー』に戻ります。いつもの行動ですが、今回ばかりは気が気でないです。もしかしたら、焙煎の見学はできないかも知れませんから。
そんな事を考えながらお店の方に向かって歩いて行くと、いつもなら漏れているお店の灯りが無く、暗くなっている事がうかがい知れました。
(やっぱり今日は焙煎はしないのかな?)
と様子を見つつ、とりあえずお店に近づいてみます。
お店の前に来ると、やはりシャッターが降りていて、今日の焙煎作業は無いという事がわかりました。
(残念……。仕方ない、帰ろう)
そう思った時でした。
「よぅ、ねぇちゃん。ここの関係者かい?」
いかにもガラの悪そうな人がひとり、私に声をかけてきました。おそらく石原さんのツケを回収しに来た人なのでしょう。
「ちょーっと石原の野郎と会いたいんだが、ねぇちゃん居場所知ってる?」
馴れ馴れしく声をかけてきました。やはり石原さんの事を探していて、ツケの回収をするつもりでしょう。
「私、知りません!」
「そんなツンケンしなさんなって。石原の居場所さえわかりゃ、何も問題無いんだから。何でもいいんだ、知ってる事を教えてくれよ」
そんな人に絡まれてる時でした。
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