第2話
……遠い記憶の中で、誰かが俺を呼んでいる声が聞こえていた。
『……ちゃ…ん……』
『お兄ちゃん!』
『は、はい!?』
ガバッ!っと俺は勢い良く起き出し俺を呼ぶ人物を見た。
『クスクス』
『……誰だ?』
俺の目の前に金色と銀色が混ざった髪の毛の外国の子供がニコッと微笑みまるで天使のような絵本で見た事がある男の子が俺の目の前に立っていた。
周りを見渡すと何も無い真っ白な空間に俺と男の子二人だけが白い空間にいた。
『……ここは何処なんだ?…それに君は……』
クスッと笑う男の子は笑顔が良く似合う天使の顔だった。
(うっわ…めっちゃ可愛いすぎる)
俺は男の子の顔に見惚れていた時に男の子は俺に話し掛けてきた。
『初めましてお兄ちゃん、僕の名前はウィル・テラ・セルディ・ベルスタ、ベルスタ王国第五王子です』
ニコッと俺に紹介が終わると俺は(へぇ~っ、王子様か…)ん?と俺は今の現代に王子様って居たっけ?!と思い目の前のウィルの服を見て絵本に出てきそうな服を着ているウィルに訪ねていた。
『聞いても良いか?王子様ってさっき紹介してくれた国の中の王子様って事なのか?』
『うん、そうだね、お兄ちゃんが言っていた通りだよ』
『おおっ、すげえ本物の王子様が俺の目の前に居るって事だよな』
俺は王子であるウィルの周りをグルグルと見て周りウィルはそんな俺にクスクスと笑い掛けていた。
金色の髪の毛に銀色が混ざりあったサラサラとした髪に、目は深く海のように青い大きな瞳に唇はほんのりピンク色にぷるぷるとして、肌の色は雪のように白く俺の目の前にウィル王子がいる。
『あっ、そうだ俺の紹介をしていなかったな、俺の名前は坂田春人十七歳だ、俺の事はハルトと呼んでくれ』
ニカッと笑い俺は簡単な自己紹介をした。
『じゃあ僕、ハルトお兄ちゃんて呼んでも言いの?』
ニコッ!と満面の笑顔を見せるウィル王子に俺は鼻を押さえ上を向いていた。
『……どうしたの?お兄ちゃん』
『鼻血が出そうで…ウィルめっちゃ可愛いすぎる俺ウィルに何て呼ばれようかな、ハルトお兄ちゃんでも良いし、ハルト兄様も良いな、あ~っ、名前を呼ばれるだけでマジで鼻血が出てきそう』
俺は両手で鼻を押さえ上を向いていたウィル王子の笑顔がめっちゃ可愛いくて俺ロリコンだったのか?!と思うくらいウィルの笑顔が俺は好きだった。
『……ハルトお兄ちゃんって兄様の一人に似ている‥』
『ん?何か言ったか?』
『えっ、ううん何も言って居ないよ……』
俺はウィルが少し俺の側から後退りをしたように見えたが気のせいかな…
そんなこんなで白い空間の中で俺とウィル王子の癒しの時間が過ぎていった。
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