第48話 『2週間で小説を書く!』実践演習 その3(夢を書く)

 清水吉典氏の『2週間で小説を書く!』の実践練習のお題をひとつずつやっていくノートです。

 お題が14日分(二週間分)あります。


【実践練習第11日】夢を書く

 できれば実際に見た夢を思い出して書いてほしいが、なかなかこれが、できそうでできない。

早起きを厭わず、目覚めて夢の中にまだ半分いるような状態を温存した上で、ゆっくり夢を反芻して文章に書く時間を楽しむ余裕を持ってもらいたい。

『2週間で小説を書く!』清水吉典 幻冬舎新書


いつかの夢:

ちっちゃい妖精みたいな子(五歳くらい)が通りをひゅ~と向こう側から走ってくる。私のところを通り越して、後ろのほうへ。ひとりが走って、もうひとりがまた追いかけていく。緑と黄色の目みたいな模様? がある。私は同じところから妖精さんが去っていくのを見ている。

別の場面。掃除会社の女性が七八人部屋に集まって話し合っている。中央にいるおばさまがリーダーっぽい。掃除の仕方か何かを話し合っている。

別の場面。倉庫のような場所にいる。私はそのなかの人みたいで、倉庫に男の人が訪ねてくるのを見ている。


いつかの夢:

山を登っている。木が黒く、うっそうとした山。私はずっと歩いていて、その山の峠に差し掛かっている。下に道路があるのが透けて見える。なるべく高いところに行かなければならないらしい。

やはり山のなかのうっそうとした道を歩いている。小さな集落に出る。アジア系っぽい町並みの集落を通り抜ける。そして木々のなかの道を歩いている。

最後は駅に出る。昭和風の、黒い枠で●●駅と名前の入った看板のある駅。駅のなかで高校生が何かを食べている。私が学生のころもそうしてたなと思う。また私は外に出て、駅を眺めている。


いつかの夢:

病院だという尖塔を見ている。魔法の塔みたいだが、無国籍な感じ。その施設の外を歩いて、病室に行く。白い漆喰の壁とリノリウムの床みたいな感じのふつうの病棟の廊下だった。


いつかの夢:

本屋を歩いている。赤本みたいな赤い本が本棚に並んでいる。

やはり本屋。縦長の書棚を歩いている。それはリゾート地みたいな場所の本屋で、本屋のマンガ欄を通ってリゾート地の建物に行く。

やはり本屋。蛍の光が流れている。ああ出ていかなきゃと思うが、私も他の人も急ぐ気配はない。


いつかの夢:

三四階建ての産婦人科にいる。

二階に女医さんがいて、私は診察を受けている。女医さんに責められて、私は逃げなきゃと部屋を出て階段を降りるけれども、外に出られなくてまた二階の階段を上がっている。


いつかの夢:

半島を巡って旅行している夢。

海沿いの高速道路を通って、千葉のような町へ行く。たぶんバスを使っている。そして横浜みたいな場所でまた高速道路に乗って、海沿いの都市を走っている。

同じ夢かわからないが、湾内を巡っている。右手に湾があって、白い町並みがある。海沿いの道路を歩いて湾の向こうへ行ける。歩いていたかどうかは忘れた。


いつかの夢:

町の小さな古本屋に入る。三十代くらいの女性三人でやっている店だ。

店内はふつうの個人商店の広さで、流行作家の新刊が三冊まとめて並んでいる。フラミンゴみたいな色の単行本。書棚に漫画や小説の区切りがある。

私は古い横長の文庫本を買っていく。ボロボロの茶色い表紙で、二十五円払う。

文庫本の本棚に、見慣れぬ名前の作家の本が二冊ある。たぶんハヤカワSFで、私はその作家の名前を知っている。この人の本があるんだと思う。


いつかの夢:

六十代くらいの家族を見送っている。ノーブルな感じの老夫婦。数十人の人が広い部屋のなかにいて、ガラス張りのドアが連なった外に家族がいる。家族が部屋に戻りたいという。家族がいる前の窓は開かないらしい。

別の大きな空間で、数十人の人が並んで朝礼のようなことをしている。手前の十数人には椅子がなく、挨拶のあと奥の人たちは椅子に座るが、私がいる手前の人々は立ったままでいる。

別の場面。十数人の人たちが列になって、半天を作るラインで作業している。目の前に半天があり、半天の紐を折ったりタグをつけたりする仕事が用意されている。私が所属する会のリーダーさんが横にいて、これをやらないと会の運営費がないと言う。

別の場面。広いスペースにカフェのようにテーブルと椅子が置かれている。その中央で、前の会社の社長と知らない男の人が甘栗を食べている。甘栗は男の人が持ってきた。社長が甘栗を食べているが、男の人は甘栗の食べ方を知らないといって困っている。


その前の夢:

遊園地のような場所にいる。仮装をした人たちがいて、1と3の蝋燭の仮装をしたふたりが並んでいる。他の数もいた。1と1だったかな。

手をパステルカラーの黄色や水色に染めた人々が、ピースの手を並べて71本にして写真を撮っている。身体どこだ。

別の場面。榎田さんが書いた漫画をめくっている(本来の榎田さんは作家だが)。妖怪が活躍する漫画。わりとラフで感覚的な絵柄だった。

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