第29話 パンツァーはプロッターになれるか(前編)
パンツァーはプロッターになれるか(前編)
こんにちは。現在公募へ投稿する作品を推敲しています。深緑白です。
推敲の途中ですが作品の過程を振り返ります。作品に行き詰まったので単なる逃避です。
第一稿は二年前に書いた『星間歩行』という小説でした。メモからプロットを書き起こし、約三週間ほどで三万二千字を書き上げました。
書き上げたときに「この小説面白いの?」という賢者タイムに陥ったのですが、枚数がちょうどよかったので、「公募に出すのでよろしければアドバイスをください」と鬱っぽい心境でツイートしました。そして書き直すさいのアドバイスをいくつかいただきました。その節はありがとうございました。
が、その後余計に鬱がひどくなったので、小説はそのまま書き直しをせずに放ってありました。
去年はひたすら小説に関する筋トレばかりしていたので、「そろそろ公募にチャレンジしてもいいかな」と実戦に戻る準備をしたのが去年の十二月末のことでした。
公募の締め切りは一月末です。あと一ヶ月しかありません。筆が速い方はそれで十分間に合うのでしょうが、私には「ギリギリだな」と思える期間でした。
私はTwitterで下読みしてくださる方を募集し、以前のアドバイスを踏まえて修正した作品を下読みしていただきました。これが第二稿です。
下読みのお返事が一週間くらいはかかるだろうと思っていた私は、爆速で文章添削つきのお返事がきて目が点になりました。こ、こんなに速く添削って返ってくるものなの? と西の方角に頭を下げながら思いました。ありがたくて今でも頭が上がりません。
そして的確なご指摘(文章の直しから構造の問題点まで)をいただいてプロットを書き直し、粛々とお話を推敲しました。これが第三稿です。
第三稿をふたたび下読みしていただき、第三稿の修正案を今度はココナラの感想評価サービスの方に依頼しました。
感想評価サービスとは、素人の小説や漫画に感想や添削・校正などをしてくださるサービスのことです。私が書いているのはBL 小説なので、BL 小説可の方にお願いしました。
そのとき私がお願いしようとしていた方が多忙であることを知り、依頼を取り下げて別の方にお願いしたところ、最初の方が時間を割いて見て下さることになり、結局複数の方に感想評価サービスをお願いすることになりました。
それは時間がなくて私が慌てた結果なのですが、多角的に感想を知ることができてよかったです。次回はもっと余裕を持って作品を書きたいと思います。
で、感想評価サービスの方のご意見が、「攻めの感情の流れが統一されていない」でした。
私が不安に思っていたことをずばりと言い当てられ、私は「やっぱり……」とパソコンの前で倒れ伏しました。
いくつか改善点をいただいたのですが、お話を整理することと攻めの感情を見直すことを勧められました。
私は基本パンツァー(行き当たりばったりで話を書く人)です。
今回は第一稿の時点で簡単なプロットがあり、一応プロット通りに話は進んでいるのですが、プロットの段階で攻めの感情の動きが整理されていませんでした。お話の展開も「なんとなく最初からこうなってるから」という理由で書いたので、途中で付け足したエピソードが有機的に繋がっていませんでした。
下読みの段階でも「攻めの感情がわかりにくい」と指摘されたので、本人は直したつもりでいましたが、直っていなかったのです。
ここで私が得た教訓は「私がなんとなく不安に思っていることや作品の違和感は、あらかじめ改善して潰しておかなければならない」ということでした。
当たり前ですが、書き手がわかっていないことは、読者さんにも伝わりません。だから自分が不安に思っていることはきちんと検討して解決しなければならないのです。
そんなわけで私はみたびプロットを書き直しています。
これでようやくプロット通りに話を書けるプロッターになれるかなあと思っております。
そして本来はこの一連の流れがひとりでできなければならないんだよな、とパソコンの前で倒れ伏しながら思います。
それでも、人様の手が入った原稿は本当によくなるので(あくまでも当社比)、やはり人様のご意見を伺うのは重要だと思った次第です。
小説にご尽力いただいた方にお礼を申し上げます。頑張って原稿を仕上げます。
この雑文はたぶん続きます。ご興味があればご高覧ください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます