第7話 素人の小説家がやりがちなこと

素人の小説家がやりがちなこと


 ほとんどの素人は、物語は最初から始めるのではなく、中間から始めなければならないということを理解していない。幕が上がるまえに、すでに多くのことが起こっていなければならない


 経験の浅い作家は、主要なプロット、殺人、裏切り、航空機事故などを間接的に描き出すというあやまった傾向がある

 主人公の視点と行動だけから書かれているものが多すぎる


 どこか他から思いもかけない別の要素が介入してきて、事件が新展開するということがほとんどない

 突然違うファクターが絡んできて、物語がねじれるということがない

 外からの思いがけない力によって、物語世界を広げなければいけない


 台詞を書き込みすぎて、対話のシーンが無駄に長くなっている


 偶然の設定は小説のなかで一、二回にとどめるべき


 驚きを伝えなければならないのに、文章が驚いている


 書き手になると、読み手のことを忘れる人が多い

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