第6話 小説を書くためにすること
小説を書くためにすること
□手当たりしだいに小説を読むこと
作品の各要素、プロット、テーマ、背景、文体について考察し、テクニックを探してみる
他人の小説を読んでいないときは、自分の小説を書くこと
□作品を寝かせる
第一稿ができたら何週間か(何ヶ月か)放っておいて、ほかの本を書いておく
□小説の良い点・悪い点を考える
この作品でいちばん良いところはどこだろう。いちばん悪いところは?
客観性が生まれ、漠然と構えていたのではわからない「発見」がある
ここをこうすれば、もっと良くなるのでは、ということもわかる
小説などに触れるときに、かならず作品の「最も良い点・悪い点」を探しながら臨む態度は、リライト・推敲に必要な客観性を身につけるための最高のトレーニングになる
ひとつの作品を面白いと感じたり、つまらないと感じたときは、面白かったところとつまらなかったところを見直すこと。その部分の言葉をよく検討すること
優れた作品より、出来の悪い作品からのほうが教わるものは多い
□生活の周辺を見る
1 出会った人間の顔。姿。話しぶりの観察
2 戸外の風景。出来事の観察
3 聞いた話のなかで、印象的なものをメモする
4 新聞、テレビ、本の中で心にとまったものをメモする
5 その日思いついたこと、考えたことをメモする
観察したこと、聞いたこと、考えたことをそのまま放置せず、時間を見つけて文章にすること
心が動いたときこそチャンスである
□感動の蒐集
1 小説や随筆のなかで、心に響いた印象的な箇所を抜き取って保存する
2 新聞・雑誌なども同じ
3 画集や写真集なども保存する
自分の心に迫るものをとにかく何でも集めてみる
それらをいつでも必要に応じて読み返したり、見返したりできる状態で取っておく
□文章の書き写し
プロの文章はここ一番、伝えたい箇所や重要な箇所にくると、十分な字数を使っていることがわかる
自分なら一行で書くところを、これらの文章は五行も六行も使って、そのあたりではスピードも緩め情景ならば目に見えるように、理論ならば噛んで含めるように意を尽くして書く
あくまで全文を書き写すこと
構成の展開や各部での文章の速度などを掴み取ることができない
□好きな著者の文章を写す
一人の著者にこだわらず、簡潔な文章、情念的な文章、明晰で理論的な文章、というようにいろいろなものを試してみる
まねるためではなく、どんな文章にも共通する普遍的なポイントを掴むためだということを念頭に置いておく
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