準備しなきゃね! その1

エステルお姉様的に『清く正しいお付き合い』しなさいと釘を刺されながらディビッドはピッピちゃんことお姉様と一緒に帰っていったわ...ごめんね...ディビッド...


あとここ数日の間で気がついた事だけど、下手に数日エッチをお休みさせると、その分発散させるかのように長くてしつこい上、激しくなる傾向にある気がするわ...むしろほぼ毎日の方が負担的に楽なんじゃあ...


ドアのノック音が聞こえる、時計を見るともう7時過ぎだわ!


「お嬢様起きてらっしゃいますか」


「ピエトロおはよう、ごめんなさい朝からお風呂に入りたいの、用意してもらえる?」


一応身体は綺麗にして貰ってるけど...一応ね...


ーーー


「旦那様と若旦那様が明日には此方に来られるそうですよ」


「え!今回早いのね?」


朝食を食べている時にピエトロがそう言って来たわ。


領地の事を心配していつもなら結構ギリギリで数日しないで帰るのに。


「記念式典関連で列車の予約がこの時期くらいしか取れなかったそうですよ、流石に馬車では日数もかかりますしね」


確かに式典の為に各地の貴族が集まっているからかもね。


「じゃあパパ達の部屋を直ぐ整えて貰わなきゃね」


「ええ、家の者にそう指示致しますね」


一応今は私がタウンハウスの主だから、管理等は私の許可を取る事が必要で、勝手に掃除などはできないのよね。


「あとパパとお兄様の好みのお菓子を用意しておかなきゃね...それは私が買いに出かけるわ」


「わかりました、ですが式典前でここ暫く街も騒がしいので早々にお戻り下さいませ」


ーーー


お昼過ぎてから街中へ。


確かに街中は賑やかで、各地から色々な人達が来ているようね、この辺では見ない人種の方も多いし。


今日はジョナサンの家庭教師の日じゃないし、ただお菓子を買うだけだからフィオーレ・ビアンコでお菓子を買って...そうそうディビッドにカンノーリをお兄様がいる間に作って貰えるようにお願いしましょ。


お店の前まで来たら何だか人集りが...かき分けて進むとなんとエステルお姉様がまた豪奢できわどいブルーのワンピースを着てテラス席でお茶を飲んでるわ!


うん...女の子ばかりが集まるお店なのにこう客観的に見るとゴージャス美女のお姉様がいるとなんか違う...


「一体あの美女は...」


「噂だとあそこのオーナーのパトロンとか」


「いや俺はオーナーの愛人って話を聞いたぞ?」


「じゃあ貴族かなんかか?それにしてもすごい美女だが」


と何だか変な方向に噂が飛び交ってるわね...うーん。


まぁ素知らぬ顔でお店に入ろうかと思ったらエステルお姉様に気づかれちゃったわ!


「ティナちゃんじゃない!」


笑顔でやって来るお姉様...わぁ私まで注目されちゃうわ!

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