なんだか羨ましいわね

むにゃむにゃ...なんだか今日はゆっくり眠れたみたい...そう言えばここはタウンハウスじゃ無いんだものね。


それにしてもなんだか柔らかいものが顔に当たってる気が...ってエステルお姉様に頭を抱っこされてて胸に埋もれてるわ!


それにしても大きなお胸でなんだか羨ましい...って違うわ!


「んーティナちゃん起きたの?」


「お!お姉様!!!」


ディビッドにそっくりなせいかしら...なんだかドキドキしちゃうんだけど...本当に間近で見ると性別と髪と瞳の色が違うって所以外はよく似ているわよね。


「ティナちゃんは本当に良い子ね」


また頭を撫でてくれるわ...なんだかママにされてるみたい...エステルお姉様が女の人だからかしら。


でもなんでこんなにも良い子良い子されるのかしらね...


「本当...あの馬鹿には勿体ないわ...再度思い知らせる為にも制裁を加えなきゃ...」


とボソリと聞こえたけど...聞かなかった事にしておきましょう...うん。


ーーー


朝からまた着せ替え人形みたいにいろいろ着せ替えられたけど、今日はグリーンのワンピースに昨日買ったピンクパールのブローチを付けてるの!


お姉様も配色が同じマーメイドワンピースを着てるけど、何故だかお色気たっぷりな感じなのよね...いつもの白いローブだと一切その感じが無くなるのに不思議...


ちなみにお姉様もおそろいのブローチをつけてるの。


朝食を取った後にマキシムさんがやってきたわ。


「なんだかエステル様とバレンティナ嬢って色合いのせいかもだが、本当の姉妹のようだな」


「でしょう~」


ってエステルお姉様が抱きついてきちゃうわ!


「今日もお出かけしましょうね~」


って頭を頬ですりすりしてくるけど、またお買い物かしら...


「はは...でも今日の昼過ぎに教会に顔を出す事になってますが」


「はっ!忘れてた!」


エステルお姉様がすっかり忘れていたって顔してるわ...こういう表情ディビッドと似てるわね。


「やっぱり...後で着替えて訪問の準備して下さいね」


「分かったわよ...ティナちゃんはどうする?サミュエルに連絡しておくから一度タウンハウスに戻る?それともここに居る?」


「一度戻ります...なんか心配だし」


いくら姿形を似せてても自分じゃない人が部屋にずっと居るのもなんか嫌だし...変な事言ってなきゃ良いけども。


「そっか分かったわ、まぁディブと二人っきりにさせないようにはしとくから」


とエステルお姉様がウィンクをしながら言うけども、どうする気なのかしらね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る