貴方偽物ね! その3

「私は大丈夫だからもう辞めて、ね?ディビッド」


そんな一触即発な状態を止めなきゃってディビッドに抱きつくとディビッドの手がするりと緩めてサミュエルさんは自由になったわ!


「うう...ティナ...やっぱり可愛い!」


瞳をうるうるさせて感極まった顔しながら代わりに私に抱きついてきちゃった!きゃあ!


しかもお尻を触ってきてるし~


「ちょっと!サミュエルさん見てるし」


「うわぁ...坊ちゃんベタ惚れじゃあないっすか...うわぁお尻撫で回すとかセクハラまでかまして...うわぁマジっすか...うわぁ...」


サミュエルさんは何だかこっちを見てドン引きしてるわ...


そりゃあお尻触ってるって言うか撫で回してるし!


「いくら坊ちゃんがイケメンでもダメっす!エステル様にしばかれるっすよ~」


「ティナとは両想いだし夫婦ですから良いんです」


サミュエルさんの言葉のディビッドは子供みたいにそう答えるわ!


「ダメに決まってるでしょ!」


「痛っ!」


不埒な手を抓るわ!流石に人が見てる所でお尻を撫で回すのはナシよ!もう!!!


「あーあ...まぁいいっす...ボクは立ち去りますからお二人仲良く子作りでも励んで下さいっす」


とサミュエルさんは呆れ顔でバルコニーへ向かうわ。


「不審者はもう二度と此処に来ないで下さいね!許しませんよ!」


ディビッドはサミュエルさんにそう強く言うけども貴方も十分不審者よディビッド...


「へいへい...じゃあ坊ちゃんとお嬢様さよなら~」


と手を振って姿が消えちゃう!


「...はぁ...本っっ当に嫌な奴ですね...」


ディビッドがバルコニーの扉を閉めてカーテンをするわ。


「じゃあティナ、邪魔者も居なくなりましたししましょっか!」


「え!」


「サミュエルも言ってたでしょ?子作り」


とディビッドはニコニコ顔でシャツを脱ぎ捨てながら此方にやってくるわ!これは本気でエッチする気なのね!


「ちょっと!流石に今の時期自重しないとお姉様に怒られるわよ!」


ディビッドが半殺しの目に遭うのは怖いし正直見たくないのよぉ...


「別にピッピちゃんを閉じ込めた時点でどっちにしろ明日ボコボコにされるんですから良いんですよ」


うわぁ!開き直ってるわ!そしてベルトも取り去っちゃった!


「じゃあ一晩中しましょうか、子作り」


と言われてそのまま両腕を掴まれてキスされてベットに押し倒されちゃう!


「ちょっと...」


「嫌ですか?」


熱っぽく潤むアメジストの瞳...そうやっておねだりされると負けちゃう...


「うう...分かったわよ...でも一晩中はナシよ...」


「ええ」


良い笑顔でそう答えてネグリジェをたくし上げ始めるわ...

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