姉襲来 その4
「ひどいです...ただディビッドはきっと先生連れて逃げたって言っただけなのに...」
ジョナサン(弱体化)は気絶してる所を助けられるけどメソメソしてるわ...悪い事してないのに可哀想ね。
ちなみにエステルお姉様はマキシムさんに連れられて滞在先のホテルに連れて行かれちゃったわ...
「ジョナサン...私の分のお菓子食べる?」
「いいの!」
可哀想だからディビッドが出してくれたガトーショコラを一切れ渡すと目をキラキラさせながら一口で食べちゃうわ!
「ティナ...ちょっとジョナサンに甘く無いですか?」
「だって可哀想じゃない?ジョナサン何も悪くないし、嫉妬しないの!」
そう言ってディビッドにはフォークで切り分けたガトーショコラを一口放り込むわ...食べさせて貰えるのが嬉しいのかニコニコ顔ね...
「それにしても招待状を受け取ったからって、わざわざエアヴェルドからやって来るとかエステル様どうしたんだろう...」
「ただ王都に遊びに行きたかったんじゃないです?こんな時じゃなきゃそうそう外に出ませんもの」
ジョナサンの疑問のディビッドはそう答える。
「エステルお姉様ってあまり外に出ないの?」
「まぁ悪魔が出た時とか巡礼の話が無ければバーレから出ませんからね、でもピッピちゃんがいるからピッピちゃんを通して何処にでも行きますけどね」
「でも実際に体験した事無いと同じよ...そうなのね...」
「ティナ...何か企んでます???」
「お姉様に王都の観光して貰えると喜ぶかなって」
そうよね、体験してみたいわよね!でも何だかディビッドは不満気だわ...
「そんな事良いですよ...それこそマキシムかサミュエルあたりにさせれば良いし」
「王弟のマキシムさんも式典絡みで今忙しいんじゃ無いの?それにサミュエルさんはお姉様の影武者なんでしょ?お忍びで観光するならサミュエルさんに変装してもらわなきゃ?」
「う...私とのデートもそんなに回数していないのに姉上と...」
ディビッドが悲し気にこっちを見て話す。
「もう!デートの件はディビッドがここに連れてきたりしてエッチばっかりするから出来ないだけじゃない!」
そうよ...何度かお出かけをって思っても、いつのまにかなぁなぁになってディビッドの部屋でエッチな事ばっかりになっちゃうんだもの!
「毎日一緒に居られれば出来ますよ~だから一緒に暮らしま...むぐっ!」
「だからまだ早いの!」
ディビッドの口にガトーショコラを突っ込むわ...もう!
何だか結婚しても毎晩どころじゃなくベッドの上にいそうな気しかしないんだけど...
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