姉弟喧嘩は辞めましょう?ね?

※やっとこ本来のティナさん視点に戻りますw

─────


気絶したディビッドはそのままエステルお姉様の手によって強制的に目を覚まされて以降、ずっと私の腕の中で青ざめながら抱きついてる状態...


一晩中悪魔と戦ったり、折角目覚めたのにお姉様にヘッドロックされて気絶させられたりで流石に可哀想だから...こうしていてばお姉様攻撃してこないし...うん。


お姉様は長くは実体化出来ないらしくて今はピッピちゃんの姿でいるけど、隙を見せたら絶対突っつき攻撃始めかねない状態だし、マキシムさんとジョナサンはなんだかやれやれといった顔してる。


「まぁ元気そうで良かったが、そろそろバレンティナ嬢から離れろディビッド」


「嫌ですよぉ...だってそんな事したら姉上の制裁が待ってますし」


ディビッドは小さい子供みたいにイヤイヤ言いながらぎゅうっと私に抱きついて離れないわ...何だか胸の辺りをスリスリするのが気になるけど...


「ギャアアア!ディブ!離れろ!ギャ!」


『まぁほらエステル様も落ち着こうぜ???ディビッド怯えてるし...それに例の神託の件とか聞いた方がいいじゃん』


弱体化した姿のジョナサンが助け船を出してくれるわ、なんだかんだでやっぱりジョナサンはディビッドの事を助けてあげようってするから良い友達よね。


「...神託はさっき姉上にも話した件...『白の射手』とエルコラーロに安寧を与える為...そしてハイラントの祖たる方はティナにもエルコラーロへと言ってました...」


「え?私も?」


「ティナにも知って貰う必要があるそうなので...」


ディビッドはこちらを上目遣いでそう言ってきたわ。


「...まぁこいつ嘘をつく奴じゃないし、神託の件では間違いなく嘘なんてつかないだろうからな」


マキシムさんが頭をかきながらそう言う。


「ギャ?ティナちゃん連れて行くならディブから守ってあげるギャ!ギャ!」


ぴょんとピッピちゃんが肩に乗って頬にスリスリしてくるわ、ピッピちゃんはやっぱりかわいいわよね。


「ちょっと姉上!私はティナに危害なんてくわえませんよ!」


ディビッドがピッピちゃんを睨むわ!


「ギャアアア!エッチ!スケベ!なまぐさな魔の手から守るギャアアア!!!」


「ティナ~姉上が怖いんです~」


ピッピちゃんがディビッドに威嚇し始めちゃし、ディビッドは怖い怖いってより一層しがみついてしかも胸に顔を埋めてきちゃうわ!


「ディビッド!ダメよ!それにお姉様...姉弟喧嘩は辞めて?ね?」


2人を宥めるとピッピちゃんはマキシムさんが、ディビッドは元の姿に戻ったジョナサンが引き離すわ!


「「ここは病院!いい加減にして下さい!(しましょう!)」」


とマキシムさんとジョナサンは一緒になって姉弟を叱ってるわ...まぁ病院で騒いでたら怒られるわよね...。


────

※まぁ奴は奴ですから...あとエステル様は最強ですのでw

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