VSフェネクス その2
地下の部屋は広いとは言え先程術士達により氷の壁をあちこちに作られ、その中心にフェネクスがいる状態である。
「厄介なあの炎...大盾を準備すべきだったな...」
「仕方ないですよ...今回は封印式を組む為にここにいた筈なんですから...まぁ氷の壁のお陰で向こうの攻撃を交わしながら近づけるので!」
そう言ってディビッドは氷の壁を縫う様にしてフェネクスに近づく。
『マキシム!剣と鎧に氷の術式を付与してやる!』
とマキシムに術式付与で氷の術式ゲフリーゲンを付与させる。
「悪いな!」
『氷の壁が消えたら再度作る!さっさとあいつを倒してくれよ!』
ジョナサンはそう言って集中を始めて部屋の中の気を感じ取り、サポートに徹する。
マキシムも縫う様にフェネクスの方へと向かった。
氷の壁で身を隠しながらフェネクスに左手に装備したシルバービートで攻撃を仕掛ける。
何度か銃弾をフェネクスに当てさせるも、その炎の装甲が守るのか効き目がイマイチだ。
そうしている内にフェネクスは身にまとう炎を塊にしディビッドの身を隠す壁にぶつけてくる。
するとみるみる氷の壁は溶けてしまうので、ディビッドは直ぐに別の壁へと移動させる。
あの炎に当たったら最後、身を燃やされたまま苦しみながら生かされるからだ。
「ディビッド!加勢するぞ」
氷の術式を付与された装備で固めたマキシムがやってくる。
「マキシム!出来ればもう少しフェネクスに近寄りたいんです!フェネクスが攻撃をした一瞬をつきますので!」
「了解だ!」
そう言ってる内にフェネクスの攻撃が始まり壁が消えるとマキシムは大剣を構えてフェネクスの近くまで走る!
炎の塊をぶつけてくるも全て大剣で跳ね除け散らすマキシムの後ろにディビッドはエクソダス1922の銃口をフェネクスへ向ける。
『絶滅だ!絶滅だ!絶滅だ!雹の災厄は血と淫行と暴力を愛する邪悪な貴様を逃さない!何処に隠れようとも滅びは確実に襲ってくる!』
雹の災厄の一節を読み上げると大きな雹がフェネクス目掛けて降り注いだ。
『ギャアアアアアア!』
フェネクスの身を守る炎の装甲が消える。
「炎の装甲が剥がれました!マキシムっ攻撃です!」
その言葉にマキシムは大剣で切りかかる。
氷の術式を付与された大剣のためか、フェネクスを切るととみるみる内にフェネクスの羽が凍り始める。
「ディビッド!」
「了解!『裁きの時は来た!悪しき者の頭を砕く裁きの鉄槌を!』」
裁きの鉄槌の一節を読み上げるとサンソンの幻影がフェネクスに目掛けて大きく振りかぶって殴りかかるとその衝撃で近くの壁にまで吹っ飛ぶ。
『私に...私にこの様な屈辱を!貴様ら!!!!!』
フェネクスは怒りその身を変化させる...大きな燃え盛る鳥へと。
「人型を保てなくなりましたが、厄介かもですね」
ディビッドはそう呟いた。
─────
※大体アクションゲーム系のボス戦でこういう攻撃を何度か繰り返すイメージww
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます