初恋 その1
結局夜もディビッドはやって来てそのままエッチが続いてその後に裸で抱き合いながら話をしたの。
「エルコラーロに行きたく無いなぁ...」
「またそんな事言って...戻ってきたら直ぐにデートしましょ?ね?アンナの事は何とかするから」
「はは...楽しみですねぇ」
ぎゅっと抱きしめて髪を指で絡ませてくるわ。
「ティナの髪の色って綺麗だよね...」
「でもエステルお姉様とおんなじよ?」
「...嫌な事思い起こさせないで下さいよ...ティナのミントグリーンの髪が好きなんです...ピンク色の瞳も...神が私に与えてくれた花嫁の証」
「?」
「悪魔に呪われて半殺しに遭った時に姉上がずっとそう言って死にかけの私を励ましてくれたんですよね...『神が与える可愛い花嫁が貴方を待ってるから!初恋のあのフラウエン教会のステンドグラスの女の子みたいな可愛い子よ!』って...」
「初恋?ステンドグラスの女の子に?」
「...本当は8、9際の時に出会った小さな女の子なんですけどね...それこそティナと同じ髪色と瞳で水色のワンピースとピンクのうさぎのぬいぐるみを抱えてて...最初に出逢った時可愛くて可愛くて...一瞬だったのに去って行った時悲しくてね」
「え!」
確か小さい時にフラウエン教会に連れて行って貰ったけども...あの時もママが作ってくれた水色のワンピースを着ていてうさぎのぬいぐるみを抱っこしてたわ。
ああ...そうよ...その時お婆様に巡礼旅行にお兄様と一緒に連れて行ってくれたの、信心深いお婆様があそこのステンドグラスを見せたいって言ってて、一度見て大好きになって帰る前にもう一度見たくてこっそり見に行ったの...
その時優しいお兄さんにお菓子を貰って...茶色の髪とアメジストの瞳の修道士見習いのお兄さん!
「もしかして...あの時の修道士見習いのお兄さん」
そう言うととても良い笑顔を浮かべるわ。
「ティナ...ずっと昔から私はティナに恋していたんですよ...言おうと思ってたんですが、あのぬいぐるみで確信しました...やっぱりティナは神が与えてくれた私だけの可愛い花嫁...」
ディビッドは私の髪を一房とってキスをする。
「ママが作ってくれたぬいぐるみを覚えていてくれたのね、ディビッド」
あのぬいぐるみは世界でたった一つのぬいぐるみだもの...
「そう言えばうさぎって知ってます?」
「え?」
「うさぎって繁殖力が強くていつも発情期なんですって」
って言いながらお尻を触り出したわ!
「折角良い話だと思ったのにエッチなんからもう!」
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