こんな時間からダメよ! その2

「ジゴロとは心外なんですがねぇ...私はティナだけなんですし、寧ろティナに貢ぎたいくらいなのに」


実は出会って最初の頃だけど色々な装飾品やらドレスやらディビッドに貢がれそうになった事があったのよ。


でも王族が身につけるレベルのもの用意しようとしてた時『それは辞めて!』って断ったのよ...お金は大切なんだから!



それにそんなもの身に付けて公の場になんて出られないから!サヴェリオ国王陛下や王妃様に失礼だし...もし目をつけられたら生きていけないわ!って言うかどれだけお金持ってるのかしら...


そう言えばあの闇オークションで1億リーレを出そうとしてたけど王都の豪邸一軒建てられる金額よ...まさかそれ以上のお金を持ってるとか???


「ティナ?もしかしてお金の事とか考えてません?」


「え!」


なんでバレちゃったの???


「だってお金の事考えてる時ちょっと耳が動いてるし...」


「ええっ!」


そんな癖気づかなかったわ!


「そんな所も可愛いですが...お金よりも私を見て欲しいなぁ」


と仰向けに寝かされて上に覆い被さってくるわ!


「イケナイ子だねぇ」


「ん!」


と唇を奪われる様なキスをされて、舌を絡ませ口内を舌で蹂躙されていくわ。


ドキドキと心臓の音が早まって、お腹のあたりがキュンキュンいいはじめちゃう...


唇を離され...じっと見つめられる...深いアメジストの綺麗な瞳は熱を持っていて蕩けそう。


「本当にティナは可愛いなぁ...」


そう言ってまた抱きしめてちゅ、ちゅとキスをしてくるわ...


「このミントグリーンの長い髪も...どんな宝石よりも綺麗なピンク色の瞳も...柔らかい唇も...」


唇を重ね...また離す。


「白くて華奢な身体も...細くてすらりとした手足も...柔らかい胸も...腰のくびれから可愛いお尻も...」


そう言って太もも手を滑らせ始められちゃう!


「待って!夕食前の時間に...やんっ!」


エッチをしない様にって言わなきゃ...と思うもその手は辞めようとしないわ、きゃあ!


「今は一回だけね?」


そうディビッドは言って唇で唇を塞いでそのままエッチが始まっちゃった!


──


ディビッドが裸の私をぎゅうっと抱きしめて来るわ...


「ティナ...好きだよ...愛してる...」


散々激しいエッチの後で、そう耳元で囁かれる。


「本当はもう一回って言いたいけどまた夜にね」


そう言ってディビッドは服を整え、快楽に打ち震える私にキスしてから浄化して周囲を綺麗にする。


「...よるも...?」


「明日からエルコラーロに滞在しなきゃいけないんです...だから今日はいっぱい甘えさせて」


「...うん」


「本当はこのままずっと朝までシたいくらいだけどそろそろね?」


もう夕食の時間だものね...ディビッドは動けない私に下着と服を着せて回復させると身体が動ける様になるのが分かる。


「うん」


「じゃあまた」


そう言って最初入ってきた窓から出て行ったわ。


「明日から居ないのね...」


最近当たり前のように毎日毎晩ずっと一緒だったから居なくなる...と思うと急に寂しくなっちゃう...


ディビッドも私が里帰りするって言った時に同じ気持ちになったのかしら?

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