寝たフリとか酷いわ!

朝方目覚めたら、何故か横にディビッドがうつ伏せで寝てる....横で寝てる件に関してはもう諦めた方がいいかも知れないわね...


まぁ今回は何もしなかったみたいだけど...ってそれでも不味いわよ!


でも良く眠ってるわね...しかも司祭服のコートとガンベルトを放り投げられてるし...


「むにゃ...浜辺のデート...」


「やっぱり楽しみにしてたのね...」


何だか可愛いって思っちゃう...それにしても本当に良く寝てるわね...


「ちょっと悪戯しても起きなさそう...」


頬を触っても起きる気配がないわね...


左手を見る...薬指には私と同じ婚姻の契り印が刻まれてる、そう勝手につけられたのよね...もう!


私と比べると大きな手よね、よく見ると細かい傷や指にマメとか出来てるわね。


「んー」


寝返りをうって横向きになったわ!起きちゃたかと思っちゃった...


その大きな手を取り、手のひらに頬ずりする...エッチばっかりだし結構自分勝手でどうしようもない人だけど、優しいしお菓子も美味しいし強いし顔だって良いし...やっぱり好きなのよね...


「ねぇ?まだ起きれない?眠いの」


そう聞いても反応が無いわ。


「何だか可愛い...」


眠ったままのディビッドの唇に唇を触れるだけのキスをするけど全く起きないわ...


「今なら気付かないかしら?」


ディビッドの腕の中に入り込んで胸元に顔を埋める。


ディビッドは私からすると何故かすごく恥ずかしがるし、大概エッチに持ち込んじゃうから...ただこうやって抱っこしてもらいたいって時だってあるの。


身体をくっつけると体温や鼓動や息遣いを感じる...ん?


何かお腹のあたりが...でも本人眠ってるみたいだし...寝てても元気なのかしら???


と思ってそっとソコを触って見ると...うん...元気ね...これ下手に起こしたらそのままエッチさせられちゃうわ!


そっと腕から抜け出そうと思ったら急にぎゅうっと抱きつかれちゃう!


「きゃあ!」


「ティナ...むにゃ...」


寝ぼけながら抱きしめられちゃった!ええっ!どうしよう...抜け出せないいい!


なんかかちゃかちゃ音が...ってもしかして寝ぼけながらエッチする気なんじゃ...


「ディビッドっ!朝よ!」


そう言っても起きる気配がないし、ネグリジェがたくし上げられてはじめちゃう!


「やっ!ちょっとまって...」


「ティナ...むにゃ...」


「絶対に寝ぼけたフリしてるんでしょ!あっ!やぁん!」


朝っぱらから寝ぼけたフリしてエッチが始まるなんてひどい!


アンナがくるギリギリまでずっとエッチな事されるとか...本当もうひどいわ....ぐすん。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る