狙われてる? その2
「あ!やっぱりそうですか!」
ってディビッドも気付いてたわ!
帰り道、何箇所か人目につきにくい場所があるからもしかしてその時に...一体何のために???
「先生とおばあちゃん...真ん中に」
とジョナサンが言ってくるので3人に囲まれ守られる位置に。
「気づかれちまったか...」
声と共に10人くらいのガラの悪そうな男が現れたわ!
それぞれ剣や斧といった武器を持って...騎士や兵士じゃなきゃ武器なんてもってちゃいけないのに!
「ひ...姫様...」
「アンナ...大丈夫よ」
不安がるアンナにそう声をかける...だってこの3人誰よりも強いのよ。
「ハハハ、お嬢様には関係無いかもだがあの『ブラッディヘッド』に用があってな...お嬢様を攫いに...」
と言った瞬間ディビッドは荷物を持ったまま一瞬で男に駆け寄り、その長い足で顎目掛けてハイキックを喰らわせたわ!
ゴロつきの男はそのまま吹っ飛んでしまう...やっぱりすごいわね...流石悪魔を難なく倒しちゃうだけあるわよね...
「なっ!」
そしてマキシムさんが腰に下げていた剣を抜くと武器を持った男達へ向かって武器を次々と落としていくわね!
「あの二人思ったより強いぞ!」
「こうなったらあのちびっ子を!」
そう言ってジョナサンを狙うけどジョナサンは人差し指だけで術式を構築し始めるわ!
『術式展開!ディシュラーク!』
ジョナサン流石賢者の称号持ちね、眠りの術式をロッド無しな上詠唱短縮できるなんて!
眠りの術で大体の男達はバタバタと眠ってしまうわ...
「な...なんだ???」
「ティナがとってもかわいいのは認めますが、攫うなんて聞いては全力で阻止しないとですから」
とディビッドは倒れてない男に対してニコニコとそう言ってるけど目は全く笑ってないわ!しかも瞳の色が赤くなってる...間違いなく怒ってるわ!
『あーあ、めんどくさい奴怒らせてやんの...』
ジョナサンがエアヴェルド語でそう呟きながら男達を憐れむ目で見るわ...まぁ確かにディビッド怒らせるのは得策じゃないわよね...
ディビッドは持ってた荷物をヒョイと上へ投げ、その男の脇腹を回し蹴りで吹っ飛ばすと、男は壁に叩きつけられてそのまま地面にぼすんと落ちちゃう!
宙に浮かせた荷物は落下してそのままディビッドの腕にストンと収まっちゃったわ!
回し蹴りを受けた男の頭を柔かな顔で踏みつけてるわ!
「一体貴方達はどこの誰で何の為に『私』のティナを攫おうとしたんですかねぇ...教えて頂けませんか?」
笑顔...だけどああいう時ってすごく怒ってるから...
「ヒィィィ!」
男は怯えてガタガタと震えちゃってるわ...
──────
※奴は格闘ゲームだときっとスピードタイプで脚技系。
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