これはお仕置きだからね
※ウルムは大国で土地によって若干文化が違うけれど大体イタリア系とスペイン系と混じった感じのイメージ(あくまでもイメージな!)で海にも広く面している国、ティナさん住んでる王都は海が近いので肉よりも魚介だしパンよりも米の食文化。
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マキシムさんの奢りで美味しい魚介たっぷりなパエリアをスザンナとシェアてお昼にしたの!
だってついさっきまでクレープとミルクティーを頂いていたから...でも美味しい!
流石みんなが美味しい!って言ってるお店だけあってとっても美味しかったわ!
で目の前のマキシムさんはまさかあんなに沢山食べるとかびっくりよ!
だって大量のフリットとパエリアとパスタ2人前にアクアパッツァを私たちより先に全部食べ切ったのよ!
「すごい食べるんですね、びっくり」
スザンナは目をまんまるくして驚く!私もびっくりだわ!
「これくらい食べないと身体がもたないんだよ、騎士なんてやってるとな!」
そういえば神殿騎士をやっているって言ってたものね。
そんな感じで楽しく3人でランチを頂いてその後スザンナと2人でお買い物してタウンハウスに帰って夕食後にお風呂に入ってベッドで横になる。
ディビッドに渡されたメモを見る...覚悟って...なんかあちこち行ったから何だか眠くなったわ...むにゃ...
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「ん?」
あれ???後ろから抱きしめられてる????
「ん、ティナ起きた?」
「きゃっ!むぐっ!」
「静かに...まだ札使ってないから」
耳元で囁く声はディビッド!いつの間に?
「寝顔が可愛いから暫く一緒に横になろうかなぁと思ってね」
「なっ!」
「それに今日はティナにマキシムに着いて行ったお仕置きをしなきゃだからね」
身を起こして脱いだ司祭服から一枚の札をベッドの近くに貼りつけると認識阻害術が発動したのか若干空気が変わる、まぁ風と水の複合術だからその当たりの感覚だと思うわ。
「さて、私という者がいながら何でマキシムに着いて行ったのかなぁ」
ニコニコしてるけど目が笑ってないわ!
「だって...あの方王弟で立場もあるし、元々スザンナとお昼一緒に頂く予定だったんだもの」
「でもマキシム自身今日は旅行で遊びに来たエアヴァルドの一般人って事なんだけどねぇ」
「でも」
「それにティナは男に対してちょっと無用心だと思うし、私のモノだって事もっと理解してもらわなきゃね」
そう言って腕を掴まれて胡座をかいたディビッドの膝の上に座らされる!
「え?え??」
そうしたら脇をワサワサとくすぐりだしたわ!
「ひゃうっ!」
くすぐったいわ!
「やだぁ!くすぐらないでぇ!!!」
「これはティナへのお仕置きだからね!」
「あははっ!辞めてぇ!やだぁ!お腹の脇くすぐるの弱いのぉ!」
「そうなんだ、じゃあ!」
さらにお腹の脇を中心にくすぐるわ!!!!
「やだぁ!やめっ!ああっ!」
「なんだか色っぽいなぁ...実は感じてる?」
「なっ!ちがっ!あはははっ!ごめんなさいっ!あははっ!」
「じゃあもう許可なくマキシムだとしても勝手に男に着いてなんていかないで」
くすぐる手を止めて後ろからぎゅうっと強く抱きしめられる...まるでもう離さないと言わんばかりに強く...
「他の奴にも...マキシムにもティナを渡さない...ティナは私のモノなんだから...」
後ろから耳元で囁く声は切なくて...胸が潰れそうな気持ちになる。
「ディビッド...ごめんね...」
「...今回の件が終わったらデートしよう?マキシムと行った所よりももっと良い場所探すから...」
「うん...」
「そろそろ暑い時期だし海が見える所がいい?」
「うん...海行きたい...」
「じゃあ決まりだね...」
後ろを振り向くとディビッドは蕩ける様な笑顔を見せる、その顔は2人だけで時間を過ごす時にしか見せない顔だわ...
「その顔...絶対私以外に見せないで...」
「ん?」
「だってディビッド女の子に人気なんだもの...」
「嫉妬してくれてるの?私はティナだけのモノなのに?可愛いっ!」
そう言われてそのままキスをしてくるわ、まるで唇を食べられてしまう様な舌を絡ませるキス。
そしてそのままベッドに押し倒されてしまったわ!
「じゃあ反省してるって事だし、これから傷心な私を慰めてくれるよね」
ニコっと笑顔で私のネグリジェをたくし上げて太腿に手を滑らせはじめたわ!!!
「え???」
「日が明るくなるまで付き合ってね」
「きゃあ!」
...確かにこんな風にやってくる日なんて大体エッチ込みなのはわかってたわ...でも本当に日が明るくなるまで一睡も出来ないままエッチに付き合わされるとか酷いわ...本当に酷い...もう酷いお仕置きだったわ...
もうノコノコマキシムさんに着いていかない事にしたわ...ぐすん...
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