クレープ屋さん始めたとか聞いてないわ! その1

「フィオーレ・ビアンコの修繕中は野外販売でやっていこうと思いましてね、はい!」


とてもいい天気の公園内でディビッドがニコニコとオシャレなワゴンでクレープ屋をはじめている姿にただただ驚きながらチョコバナナクレープを受け取ったわ!


「ディビッドさん、すごいですね!お店あんな風になったのに、バイタリティ溢れてて!」


うん...バイタリティ...体力は溢れてるわね...特にエッチの時なんか何時間するのってくらいに...


「まぁ商売人でもありますからね、それにあの店舗の家賃は稼がないと、あの土地高いんで」


スザンナはイチゴクリームのクレープを受け取ってニコニコしているわ。


「そんな事しなくても伯爵からふんだくれるでしょ?」


「休んでいる内にライバル店にお客様取られちゃうのもって言うのもあるんですよ、ティナ」


コップに注がれた冷たいアイスミルクティーを更に渡されたわ。


ワゴン前にはテーブルと椅子のセットが用意されており自由に座ってクレープを食べる事も出来るようになっており、ワゴンのディビッドが良く見える場所の席に座る事にした。


オススメされたからチョコバナナクレープ初めて食べたけどチョコとバナナの相性って最高ね、とっても美味しいわねぇ...もぐもぐ...スザンナのイチゴクレープも美味しそうね...もぐもぐ...


見てるとやっぱり人気者で次々クレープが売れていくのよねぇ...あ!あの女の子きっとディビッドの事好きなのかも...あ、あの子も!!!


キャアキャア言われながら手際良くクレープを作っては販売する姿に何だかモヤモヤした気持ちを持つのは嫉妬なのかしら...


「ディビッドさんやっぱりカッコいいから女の子達にモテモテよね、ティナ」


「そうね」


アイスミルクティーを太めのストローを使って飲みながらその姿を見つめる...ん?このアイスミルクティーすっごい美味しいわね!


「まぁそんなディビッドさんはティナ一途なのにね」


「グフッ!」


危ないわぁ!吹き出しそうになっちゃった!


「ほら、他の子と違ってティナの事見てる時だけ蕩けそうな目で見つめてるんだもの」


ディビッドがこちらを見ている!あのアメジストの双眸は確かに蕩けそうでこっちが真っ赤になっちゃう程だわ!


「ふふ、ティナ真っ赤よ」


「ふええ...」


確かにイケメンでお菓子も美味しいし、実際はすっごい強いしなんだけどっ...でもでもあの表情はいつもエッチな事する時の顔なんだもん!


絶対に狙ってその表情見せてるんでしょ!


ただその表情!周りの女の子達も見てるしっ!自分が受けたんじゃ無いかって勘違いしてる子とか居るわ!!!


「はぁ...やっぱり人気だな...」


その声はマキシムさん!あ!ピッピちゃんも肩に乗ってるわ!


「ピッピちゃんとマキシムさんだ!」


「ギャ!ティナちゃん!」


ピッピちゃんは私の肩に乗っかり頬にスリスリしてくる、可愛いわ!


「かわいい!オカメインコね!」


スザンナもピッピちゃんの可愛らしさにメロメロね!


「ギャ!ピッピちゃんかわいい?」


ピッピちゃんがスザンナに聞いてくる。


「かわいいわ!私はスザンナって言うの、ピッピちゃん!」


「スザンナちゃん!スザンナちゃんかわいい!」


ピッピちゃんはスザンナの肩にも乗って頬にスリスリするわ!


スザンナみたいなかわいい子とかわいいピッピちゃんがセットになると可愛らしさが増幅されるわ!かわいい!

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