ストーカー女が現れたわ その6

「まぁ寺院育ちでしたし、術式学ぶ機会よりも兎に角司祭からの神罰使いになるため修行で一杯だったので」


「前にお姉様が言ってた地下墓地で?」


「あはは、まぁ人生の半分あそこで浄化という名のアンデッド討伐を延々とやってましたからね、ゾンビとかスケルトンとかゴーストとかじゃんじゃん襲ってくるんですから...まぁそれ以上にきつかったのは姉上のしごきでしたが...姉上実は私より強いんですよ、まぁ生きてる人間の中であの方にかなう人なんていませんがね...だから30過ぎても行かず後家に...」


「あんまり年齢とか行かず後家って言わない方がいいと思うわよ...」


女性に年齢の事を言うなんて失礼だと思うわ...絶対お姉様怒るもの。


お姉様が怒るとピッピちゃんを通してディビッドの頭を血塗れにしてたし...スプラッタぽくて怖いのよ...それにしても地下墓地想像以上に怖すぎじゃないかしら...


二階のディビッドが生活している部屋に入り、浴室前の扉を開ける。


「え、ちょっともしかして!」


「服を脱いで背中をちゃんと見せて下さい、服に食器の破片とかあったままだとまた怪我するし...さっき回復少ししましたが皮膚に破片が入ったままだと大変だったんで応急処置だけだったんです、きちんと回復させますから」


あまりに真剣な顔でいうものだからうっかり頷いてしまう。


「...でも背中だけよ...」


脱衣所でディビッドに背中を向けてワンピースとスリップを脱いてブラも外し、ショーツも脱いで近くに用意されているバスタオルで前を隠す。


「ああ...白くて綺麗な背中なのに血と傷でこんなに...一度洗い流しましょう」


浴室に促されるとディビッドはシャワーヘッドを持ち、弱い水量のお湯を出して背中を流してくれる。


「ううっ!」


「傷が滲みますよね...皮膚に破片が入ってはいない様で良かった...じゃあちゃんと回復させますね」


流して綺麗になった背中を撫でてもらうと一瞬で回復される!


「あ!痛みが消えた」


「さっきまで破片で背中が切れて血は出ていたし痣もあったんですよ...はぁこんな事で綺麗な肌に傷が出来たらあの女絶対殺し...」


「ディビッド!ダメ!それ物騒!!!」


フランチェスカに対してはムカつくけどいくら何でも殺すとかは無しよ!

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