ストーカー女が現れたわ その3
一応つい最近まで通っていた学園は術式の教育もあってそれぞれの能力に応じて、能力を扱えるように学んでいる...それはあくまでも人々を守るため...しかし彼女はそれを一応一般人に使用している!
それは刃物を振り回す犯罪者と同じ事!
「ほぅ!すごいなバレンティナ嬢!」
「そんな呑気な事言ってないで!下手に2人が一般人の目の前で戦うのは不味いんでしょ?マキシムさんはディビッドを守って」
一応マキシムさんは騎士ではあるから、でもディビッドは普通の一般人で通ってる訳なら下手な事はさせられないわ!
目の前にはフランチェスカが見た目と違って恐ろしい力をもって攻撃してくる筈だわ!
ロッド以外に壊れた扉の一部を掴んでるわ、アレを武器にでもするつもりかしら...こうなったらと思ってカツラ脱いで眼鏡を外して緑の髪とピンクダイヤモンドの瞳を見せる。
「私はアルカンタル侯の娘バレンティナ!フランチェスカ!貴女のやっている事は犯罪よ!」
「バレンティナ!お金に汚くて婚約破棄されたバレンティナじゃない!まさかディビッドに無理矢理迫ってるんじゃないでしょうね!」
無理矢理はあっちよ!全く!しかし身分差では説得は無理っぽいわね...とにかく憲兵が来るまで時間稼ぎしなきゃ!
一般人を守るのだって貴族の義務ですもの!
それにしてもただのナイフをロッド代わりに使用するには心許ないわ...
「ティナ...ティナはそんなに丈夫じゃないし無理しなくても私なら」
ディビッドは肩に触れる。
「貴方が下手に暴れてしまったらそれこそここにいられないでしょ?私が怪我したら回復させてくれればいいわ、一応フランチェスカとは模擬戦で勝った事があるから心配しないで」
そうよ下手に神罰なんて派手なものや銃とか使われるとか不味いに決まってるわ!
まずフランチェスカから杖を取り払って術式を利用できないようにして、被害が出ない様に守りに重点を置かなきゃだわ!
「銭ゲバで卑しい女の癖にディビッドに色目を使って!許せないわ!」
フランチェスカが壊れた扉の破片を投げつける!
肉体強化した力で投げつけてくる破片は恐ろしいくらいの勢いでこちらにぶつけてくるが、守りの壁で防御するも少し心許ない
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