美味しく頂かれてしまいましたわ(泣)

これは絶対まずい!なんかやばい契約っぽい奴だわ!


「ティナが心配しなくても責任とりますからね...だってティナは私の花嫁なんだから...」


そう耳元で囁く。


「責任とか以前に許可なく婚姻の誓いの契約なんて何私の知らないうちにやってるのって言ってるのよ...」


そう言いかけてディビッドの頬にゼパルと戦う前にはなかった傷跡が薄ら見える。


「怪我してたの?」


「ん...擦り傷ですよ、治してはおいたんですがね...一般人のフリをする時傷が顔にがあると警戒されるから気をつけてたんですが...」


私はそっとその傷に触れる...確かに擦り傷だし治っているけどあの悪魔によって傷つけられたもの...


「ディビッド」


この男が愛おしく感じてしまう...顔はカッコいいしずっと口説かれていたし、美味しいお菓子を貢がれたし...何より命がけで助けてくれた...本当は最初に顔を合わせたあの時から好きになっていたのかもしれないわ...


深い深いアメジストの瞳を見つめる...


「ディビッド...私貴方の事好き...なのかも...」


ディビッドは驚いた様に目を見開き、顔を真っ赤にする...


「ティナが...私の事を好きって...」


ディビッドの瞳に涙が溢れだす。


「え?」


「嬉しい...ティナが好きって言ってくれた!」


ぎゅうううっと強く抱きしめられる。


「ディビッド...苦しい...」


「ティナ...好きだよ...愛してる!」


ひょいっとお姫様抱っこされそのままディビッドのベッドへ!ひゃあああああ!


「ひゃああああ!まだダメぇぇぇ!」


「大丈夫...優しくするから」


まさか...このままネグリジェを破かれ下着も取り去られれてひたすら美味しく頂かれてしまうなんて...まだ処女だったのにあんな事とかこんな事とか赤ちゃん出来ちゃうような事を一晩中されるなんて...ひどいわ...



「ギャ!ギャ!ディブのエッチ!スケベ!なまぐさ!捕まえてってそう言う事じゃない!ぎゃ!」


朝からピッピちゃんが怒ってディビッドの頭をガシガシくちばしで突いてなんか血が滴り始めている!


でもディビッドはニコニコしたままされるがまま...きっと昨晩の事を思い出しているんだわ!エッチなんだから!


ちなみに布切れになったネグリジェの代わりに今はディビッドのシャツを貸して貰ってる...なんとかお尻が隠れるくらいに長いけど...下着に関しては聞かないで...しかも『彼シャツとかそそる』とか言い出してくるし...


「ピッピちゃん!ディビッドが怪我しちゃってるから!」


「ギャ!ティナちゃんごめん!ギャ!この馬鹿育て方間違えた!」


ピッピちゃん...中身がディビッドのお姉様が謝ってくる...まぁ...そうよね...でも怪我が!


「ギャ!バーレに戻って来たらディブは地下墓地送りギャ!」


ピッピちゃん不穏な名称を言い出す!


「なんか物騒!ピッピちゃん大丈夫だから!」


「ギャ!ティナちゃん優しい!」


ピッピちゃんがディビッドの頭から私の肩に乗り換え頬をすりすりしてくる。


「ピッピちゃん!ティナは私の花嫁なんです、ティナもかわいい姿に騙されないで!中身は30越えた破天荒すぎて婚期逃したいかず後家なんですよ!」


ディビッドはそう言うとまたピッピちゃんがディビッドの頭に乗り突きだす。


「ギャ!ギャ!ディブの馬鹿!暫くティナちゃんに触らせない!ギャ!」


「何を勝手に!いてて!」


「ピッピちゃん、ディビッドを突かないで、血が!」

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