なまぐさ司祭が何故ここに...
「だからすまんって言ってるだろう?ディビッド、
お嬢さんを呼び出す為に宰相に相談したら勘違いしやがっただけなんだって!」
「宰相に若い娘さんと席を設けてくれって言われればそう勘違いするのは当たり前でしょう!王家はマキシムを王族に戻す事を諦めてないんですよ!はぁ、全く何で人の花嫁に婚約申し込むとか信じられないです!」
ディビッドはかんかんに怒っている...
「おまえも知っているだろ?俺はエステル様一筋だから!」
「...そんな事言って...姉上は一生結婚はできないんですよ、簡単には信じられませんねぇ」
何故かディビッドとマキシムさん言い合いをしているのだが...
「いやいやいや!ちょっと!そもそもディビッドさん!私は貴方と結婚とか承諾してないわよ!」
「えええ!」
ディビッド...何故驚く???
「まぁ婚約以前に付き合うなりのちゃんとした手順踏んでもいないしなぁ...かなりモテるし頭が良いのに何故人間関係構築に対して致命的に駄目駄目なんだか...」
マキシムさんがはぁ、と額に手を当ててため息をつく。
「ただバレンティナ嬢...前にも言ったがディビッドの件は逃れられないから諦めてくれ、エステル様の言う事は間違いなく成就してしまうから...」
「???ところでエステル様って?預言とかイマイチ分からないんだけど!」
「ああ...その辺から説明しないとだよなぁ」
マキシムさんは説明を始めたが、到底理解できない内容だった...
まぁ簡単に言うと数百年に1人誕生するトラウゴット教の預言者がディビッドの姉のエステル様とやらで、エステル様言う事は間違いなく成就するそうだ。
エステル様曰くディビッドが22歳の時にウルムで婚約破棄される『生贄の娘』がディビッドの花嫁になるとの事だ。
『生贄の娘』とは悪魔の贄の呪いを受けた一族を指しており見た目が緑の髪と薄桃色の瞳で産まれてくるそうだ...確かに私の見た目そのものだ...先祖返りの色で一族だとたしか曽祖母がその色を持っていたって。
で厄介な事に『生贄の娘』は悪魔や悪魔崇拝者に狙われるらしい...何よその設定...
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