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それから数日、家飲みがしたいというるのさんとビールを飲んで(俺は酒乱を出さないようにアルコール度数の低めの酒を飲むことにしていた)24年組とやおいについて語ったり、一緒に映画を見たりしたり、昼間からセックスしたりして過ごした。
突然るのさんが10月15日に千葉に「一旦」帰るといってきた。
もう、明日のことだった。
「相方」が17日に家に帰って来るという、あと「家でないとどうしてもできない作業」があると言う。
そういえば俺たちは一緒に暮らしてはいるものの、まだ他人(俺からしたら全てが他人だが)だった。
るのさん と いとうくん になっただけだったのをふと思い出した。
「了解」
それだけ言うと「今日は早く寝よう」とるのさんが提案する。
提案に納得し、22時ごろ薬を飲んで寝て起きると、朝7時前には目が覚めたにもかかわらずるのさんはいなくなっていた。
机の上に「なるだけ早く帰ります」と書き置きがある。
西船橋までどれくらいかかるんだっけか?
まあ知ったこっちゃないが。
るのさんは家からはじめて「帰って」行った。
ここに「帰って」くるのか、こないのか、俺にはわからない。
そういえば、覚醒剤はどうしているのだろうか?
俺といる時はやっていなかった(と思う)が。
俺は久しぶりだな、と思いつつコンビニで飯を買い、食った。
何を食ったかは覚えてない。
炊いた飯の方がうまいな、と思った。
その程度で、俺はカロリーは合理的に取れればいいので、味はたいして気にならなかった。
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