31 スペースロマン!! 月に挑戦!だが失敗


それから俺達兄弟は、午前は魔法と剣の鍛錬を姫たちと一緒にやって、午後は巨大ロボを完成させる方向に動いた。


巨大ロボ制作の膠着の原因は、所謂「考え方の違い」だ。

特に三郎がうるさい。


結局、最近になって四郎が「んじゃ次に三郎専用機作ればいいだけだろう!」と、各人専用機にするような話になり、作業は一気に進展するようになった。


「よく考えれば、特にでかくする意味合いって、あるの?機能的に」次郎

「気がついてはいけない事に気がついてしまったようだな?」俺

「??でかいのはいいことだぜ?」三郎

「・・・・試作型を大きくする、だけだろ?なぜここまで時間がかかるのかわからんわ!」四郎


とっとと作りました。

それからは掛かった時間の多くは、不足した資源の採掘でしたw



巨大ロボは、質量がすんげーので、歩くと地面にめり込んで話になりません。なので、重力制御コアを作り、浮かせ気味にしています。その操作で飛ぶことになります。エネルギー反射の防御魔法を利用し、地球?の引力をそのまま反射に転換して地上からの反発力として飛んでいく。なので普通に飛ばすのに比べ、魔力はほとんど使わないで済む。コントロールは”反発力の度合いを0%から100%までで調整するだけ。


各部中身を空洞にしてもしかたないので、ほぼぜんぶ隙間は金属で埋め尽くしw質量を攻撃威力増大にさせています。

腕を振り回して当てるだけで、元の世界の50階くらいのビルは崩壊するんじゃないかな?

重いとか重くないとかのレベルじゃないよねw


ロボの背が高すぎるんで、搭乗はコクピットまで飛んでいく。

どのくらいの高さ?

うーん、、、国会議事堂とか霞が関の合同庁舎など膝位置なので一足でぺっちゃんこ?足の裏があそこらのビルの上にはいくよな。下から見上げると、顔のほうがあまり良く見えないくらい、、高すぎでw


「二号機以降は、半分の大きさにします」四郎

決定事項になった。


「大きさ、意味ねぇ。というか、一号機でかすぎてうぜぇ」次郎

「なんというか、、ロマンじゃないよね?でかすぎて」三郎

ってめぇがこれだけでかくしろって言ったんじゃねーかよっつ!!!

皆三郎の勢いに押されて容認し、この大きさになったのだったw


で、三郎は責任とらず、「僕のは次に作る機体だって皆言ったよね?」と。わっがまま!!

で、このでかいのは俺に押し付けられた。

「一号機だから太郎だよね!」

「「賛成!!」」

・・・・・


巨大ロボは圧縮空気を持っていくスペースが取れるんで、ストレージが無い者が操縦して宇宙に行くことも可能だ。勿論転移できればそれでもいいし、飛んでいってもいい。

俺らは飛んでいく。ロマンだから!!


で完成。

「んじゃ、ちょっくら宇宙に行ってくるわ」俺

「おう、俺も乗せていけ」次郎

??

「うん、スペースはあるよな、余裕で」四郎


孤高のロマンが邪魔された、、、




高度10000mまで数秒。でもコクピット内は亜空間にしているんで全く♪

一分もかからずに、100キロ圏外。


「地上、よろしいか?」

「コチラ地上、なにか?」

勿論外の画像、コクピット内の画像も地上に流している。


「問題なさそうなので、これから月近くに転移してみます」

「えー、大丈夫かよ?38万キロだか40万キロだかあるんだろ?」

「まぁ、宇宙だからあまり関係ないじゃね?」


「では、最初に少しだけ転移してみて、問題なさそうならやってみてくれ。次郎と一緒なのが安心だった。魔力切れが怖いからね」四郎


「「うーい」」


「初回短距離成功。問題感じません。んじゃ、月のそばまで転移!!」

「「「「「「おおおーーーーー!!!!!」」」」」」

画面に月がドアップ、、もう産毛の毛穴が見えているって感じ?


あ、、

「どうした?」四郎


「離脱!!」俺

「ふう、、重力圏から抜けました。いやまじまずかったわ、、魔力の残りすくねーし、月に引っ張られちゃってたし、、

あれだね?6人乗りして皆で来たほうが良いね?」

「・・・・・ロマンはないが、検討しよう」四郎

後ろで「それじゃロケットかシャトルじゃん、」という三郎の声が聞こえた、、こいつ、、


次郎が、邸までの転移は出来るだろうというので、俺はここで少しあれだwごっこをやった。

でも隕石群も無いしシャトルも宇宙戦艦もないし、、ごっこもできない、とわかり、、

ビームを飛ばしてみたり、、

残りの全ての魔力使って、「宇宙の拡散速度の10倍の速度で宇宙の中心に届け」魔法を掛けてビームを打ち出した。見えなかったけどw出たことはわかった


「おまえ、、おっそろしいな?」次郎

「何事も実験さ!!」俺


次郎はロボを無事邸裏の森に転移させた。


四郎はロボを検査するという。放射線やらの受けた量を調べたいとか。



その晩は、巨大ロボ実験成功と、宇宙への進出=ギャグからスペースオペラへ!!と称したパーティーを母におねだりした。

で、

「kwsk(詳しく)」と言われたんで詳しく話した。

ごんごんごんごんごんごん(げんこつくらった音)

「ううう、、なんで私まで、、」姫

「うん、、多分連帯責任、というか、責任者は姫だろ?」次期

「ご名答!。姫様?、わからない、では済まないんですよ?この国とほかの国との戦争であれば、私達がどうにか出来るかも知れません。でもね、この星とほかの星の戦争になったら、私達はもう芥子粒みたいなもんで何もしようが無いんですよ?

この子達の手綱をしっかり握って、暴走させないでくださいね?」

「ううう、、わかりました、、、」姫



「というわけで、お母様からお墨付きいただきましたので、あんたたち、私に逆らうなよ?」

・・・・・

「「「「イエスマム!!」」」」

マイロード、じゃないんだ、、(次期)


「報告します。」四郎

「よろしくってよ!」姫

何ごっこのつもりなのかな姫は?


「先の宇宙空間でのテストで、搭乗員に与える放射線の量等についてです。」

「よくわからないけど、続けてよくってよ」

「はい、全く影響はありません」

「「「は?」」」太郎・次郎・三郎


「太郎、バリアって、勿論ボディの外側だよな?」四郎

「勿論!」

「おまえのバリア、すごいな?!放射線なども防いでいるぞ?」四郎

「へぇ?そりゃ、、、でも俺にしてみりゃ、それをこんな時代に検査できるお前のほうが万倍すごいがな?」


((そりゃそーだ))次郎三郎


「何のこと?」母

で、四郎は大気が防いでいるものを、大気が無い宇宙空間だともろ浴びてしまうこと、致命的なものだということ、でもバリアで多分全部防いじゃった!ということを説明した。


「よくわからないけど、安全だということがわかった、ということでいいのね?」

「はいそうです。」

「なら、いいわ。する時間もあるのに安全を確保しないのは愚か極まりないからね?そういうことは絶対だめよ?」

「「「「しょーちしました!」」」」

父、姫、次期はわけわからんので疎外w


安全確保されたのであれば容認ということで

「この星の人類初の宇宙進出!」としてパーティーは催された。


で、ケーキとか食いながら雑談。

「宇宙って、空気も地面もないんで、属性魔法無理だよな?」

「ああ、火も無理だな、空気持っていかなきゃ。」

「やっぱビームと、刀かなんかの武器かぁ、、」


「それじゃ、無属性魔法の特訓しなくっちゃね!」母

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」

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