5 第一回領地うはうは作戦会議 ウチの領都は村だった


7歳、向こうだと小学校2年の年だ。

俺達はもう結構早く走れる。足腰がしっかりしている感じがする。

だから毎朝少し庭の外周を走っている。


子供は普通その重心が腰高になるのだが、俺らは大人の体格を以前(前の世界)に経験しているので、重心をなるたけへそしたくらいになるようにし、前傾気味で早めに足を前に出し、ニンジャみたいにたたたたたっ!って走る、と、かっこよさげなので、今俺らはそれに凝っているw。

誕生日にお願いして作って貰った木剣を背中に背負って、木の枝を削って十字に組み合わせた手裏剣も作って持った。


服を着ても、もう幼児のようにSD体型ではない。

俺らは一卵性の4つ子なので、見た目はほぼ一緒。髪の色が幾分違うだけだ。それでさえ俺らだけしか見分けつかないようだけど、、、


俺には兄弟のほかの奴等が結構ハンサム(死語w)に見えるんで、俺も同様だろうと思う。

が、

「お母様はなぜ俺だけわかるんですか?」

母は俺だけは間違えないんで、聞いたことがある。

「あ、ええ、、、、、あの、、あなただけ、、少し目が、、、なんというか、、魚の、、アレな魚の眼?」

腐った魚?死んだ魚?、、、


まぁ、前世でもよく言われてたわ、、、そーいえば。

なんだかなぁ?


なので、目にさえ気をつければ、モテるだろう!!

まだちっさい子供だからちっさい子供にモテても意味無いけどー


ーー


俺達は親に連れられ、

初めて村に出た。

あれ?

村?

・・・


そこら見ている振りしながら大人から少し離れて臨時俺達会議

「お屋敷がある場所だよね?ここ。」

「うんそうだ。そして、ここ、お父さんの領地だよね?」

「ああそうだとも、、で、、領地で領主のお屋敷がある場所は領都とか呼ばれるとか?」

「領都の村?」

・・・・・・・


俺ら大ショック、、、


「しかしっつ!!よく考えても見よ!!俺らんち、貧乏か?いや違う!!」

「おう!バターを使ったバターケーキが食える!」

「毎日父母は家に居る!」

「メイド4人!庭師1人コック1人もいる!」

・・・・

やばくね?

おう、、なんか、ちょと、、

ああ、寒気がしてきたな

うん、日が陰っただけじゃないよな?



王都に行く日が近いらしいが、それまで俺らは毎晩の会議の内容を一時変更した。


その日の夜

「第一回、領地うはうは作戦会議ぃいいい!!!」

「「「おーーー!!!」」」ぱちぱちぱちぱち!!


「で、どーする?」

「おう、魔法でなんかちゃちゃっと?」

「どんな、魔法使えるっけおまえ」

「え?俺は、サイコキネシス系と、テレパシーは女神様限定、おまえらとはあたまくっつけてだし、、遠視とか訓練してんだけど、、あと水系とかおまえらと一緒くらいだぞ?まだそんだけ、、」俺(太郎)

「んじゃ、雪んときの雪ゴーレムはサイコキネシスで作ったのか?」

「そーだよ?」


・・・超能力だよな?

ああ、超能力だ。

魔法じゃないじゃん、、


「んじゃおまえなんなんだよ!」

「え?俺ら限定あたまくっつけテレパシー(テレじゃないんじゃない?)。雪んときおまえの真似しようとしたらゴーレムできたし。それと、最近少し火を出せるな。タバコくらいなら火を着けられると思う。もう少しガンバレばだいどこで竈に火を熾せるんじゃないかな?」次郎

コックの方が使えるな、

ああ、コックを使うほうが良い


「んじゃおまえら何だよ!」

「んー雪ゴーレムと、、念写?ほら、女神様のあれ、文字だけじゃ悲しいだろ?少しできるようになったぜ?」

と見せる三郎。

・・・・うーん、、、まぁ、でもまだ使えないな

うん、女神様が悲しむと思う

他の人は恐怖すると思う

辛辣な評価は次郎


「で、四郎は?」

「へへ、、よく見てろよ?えい!」

シュン!

シュン!

数メートル向こうに現れた!!


「「「おお!!テレポーテーション!!!」」」

へへへぇ、、と照れる四郎。


「でも今のとこ、この距離が最大♪それと雪ゴーレム♪他は皆と一緒でちょいとだけ。」

・・・・・・



「あの、あのさあ、、、」俺

「皆まで言うな、」次郎

「・・・・・」三郎四郎


「あ!」四郎

「ソー言えば、あの美しくも可憐で美少女な女神様確定候補に出会った時、なんか言っていなかったか?」

・・・・


『あたし登場!!』

次期女神様である!念話だ。俺の頭の中に響く美しい声!

『しかたがないわねぇ、、あのときは”「転移能力含む無属性魔法全般素質」「無属性以外魔法全般の素質」「魔物との対話可能能力および非敵対的にさせる素養」「幸運」”って言ったのよ。皆にもう与えてあるから、そっちを鍛えなさい。他のも少しはできるようにしといたけども。』


「お、女神様から連絡受けた。

俺には、「転移能力含む無属性魔法全般素質」

次郎は、「無属性以外魔法全般の素質」

三郎は、「魔物との対話可能能力および非敵対的にさせる素養」

四郎は、「幸運」

他少し、だって。それ鍛えろって。」俺


おう!おれすげー!無属性以外全般?!!(次郎)

おれ、テイマーじゃん?!!どらごんだな!!敵も全部味方に出来る、ってんだし!!(三郎)

おれ、なにもしなくてもいいの?「幸運」って、どうやって鍛えるんの?(四郎)


「四郎、おまえ、時期領主な。決定。」俺

「おお、そうだな!座っているだけでいいんだ、領主に最もふさわしい!!」次郎

「うん、ソレが良いと思う」三郎

「厄介事を全て俺に押し付ける3人がいた」四郎


「「「・・・・・・・、い、いやいやいやいや、まじだって!!」」」

「だって領主が幸運の持ち主なら、領も安泰だろ?」俺。説得力在るよな?


「で、決定でいいかな?」俺

「「おう!!」」2,3

「・・・・」四郎


「でもさ、四郎もテレポーテーションというか瞬間移動魔法使えるじゃん?鍛えればそこそこいくじゃないの?」

「うん、四郎に限らず、三郎だって無属性魔法だろ?念写。できるじゃん?。」

「まぁ、俺と次郎はたまたま自分の特性のを頑張ったんだけど、、でもまだちっとだけだけど、、・・・・・

って、、これチートじゃないよね?普通に頑張ってどんどんうまくなっていかなきゃならないってやつだよね?」俺

・・・・

「それくせーな」次郎


「女神様ぁ、、そりゃないよ、、、チートって言ってなかった?」俺


『・・・・・しかたないわね、もう少し頑張りなさい!』


「お、返信あった、、もう少しガンバレだって。」

「そしたらチート発動なのかな?」

「うん、期待してがんばろう!?!」

「うん、毎日お祈りも欠かさないようにしよう!」


チート、生えるのかなぁ?

つか、一通りの魔法使えそうな感じなんだけどなー




ちなみに、村に行ったのは、両親が村を見せたかっただけだからだった。

牧場とか畑とか、木材加工所とか、石材加工所とか、そういうのがあった。

店なども少しはあった。

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